スクラムやりたいだけ病

Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

好きなことをやりたいと思うのは誰もが思うところだと思います。ただ、これがチーム、組織という範囲になると受け入れられるかどうかは状況次第です。アジャイル開発やスクラムにも「誰かがやりたいだけ病」が根強くあります。例えば以下のような状況にあるなら、この病気を疑ったほうがいいです。

スクラムマスターは仕事をしない

スクラムマスターがうさんくさく見える理由にも書いたのですが、スクラムマスターの仕事は、仕事がうまくいくための仕事なので、プロダクト開発に直結する仕事ではありません。あくまで間接的にかかわります。

また、チームの自律を進めたいので、チームがわからない場合に、はじめに一度教えることはあっても、自分たちでできるように距離をおいて接するコミュニケーションを取っていきます。

「間接的」や「距離をおいて」という言葉にあるように、スクラムマスターの仕事はとてもわかりにくく、直接的な貢献がないので、誤解を生みやすい役割(ロール)に思います。

ただ、スクラムマスターの仕事がいくら間接的であっても、距離をおいたものであっても、プロダクト開発が成功しなければ存在価値はありません。

たとえば、チームからみてスクラムマスターの存在に意義を持てなかった場合は、そういう役割をなくしたり、エンジニアが兼務したりしてもいいと思います。

そして、そもそもスクラムマスターがプロダクト開発成功のために働いているか?を考えてみましょう。

アジャイル開発やスクラムはとても楽しいので、「楽しさに目を奪われて本来の目的を見失ってしまう病」もよく発症します。

スクラムマスターが、楽しさに目を奪われて本来の目的を見失ってしまう病であれば、いくら正しくスクラムをやろうともうまくいかないかもしれません。これはスクラムが悪いのではなく、使う人間の問題です。うまくいく方法があるなら、みんなやってますからね。

結局は手段と目的の話に行き着くところがとてもつまらないのですが、それぐらい間違えやすいところであるというのは理解しておいたほうがいいです。

盲目的に信じるのではなく、自分の目をかっぴろげてよく見ろってことです。

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