何度言っても伝わらないときは伝えるのを止めてしまえばいい

Photo by Yan Krukau on Pexels.com

アジャイルチームはコミュニケーション主体の開発なので、たくさんの情報を生み出し交換します。チームのルールや規律など、全体に広めたい情報も多く、コンパクトなチームであっても、なかなかうまく伝わらない、広がらないときもしばしば。そういうときは伝え方をガラリと変えて、伝えるのを止めてしまえばいいと思います。

情報が流れていく時代

最近では、SlackやTeamsといった大人数向けのメッセージングツールが流行っています。とても便利なツールですが、情報が流れてしまうので(フロー)、保存しておきたい情報(ストア)まで見失ってしまう場合も。

全体に広めたい情報も、Slackでは流れてしまいます。「いや知らない」や「聞いてない」といった不毛なやりとり、不毛なストレスが生まれてしまうのは望むところではないでしょう。

そこでインストールしたいものが、情報を取りに行く文化です。

情報を取りに行くプル型文化

情報を伝えるのをPush型の方法とすれば、情報を取りに行くのはPull型の文化です。大きな違いは情報の流れる方向だと思います。もうひとつが、情報を受け取る側の主体性です。

Push型では、情報を伝える側が、受け取る側に向かって文字通りPushします。情報を受け取る側は、来るものをキャッチするしかありません。

Pull型では、情報を伝える側が、受け取る側がいるのは変わりません。しかし、情報を受け取る側は、情報がやってこないので、自分で取りに行くしかありません。情報を受け取る側は、Pullの仕組みだけで、主体性が求められてしまうのです。

となると、伝える側のコミュニケーションコストは「読んでほしい情報はここに残します」と一回全体にPushするだけで済みます

あとは、「ちゃんと見てこいよ!」といったケンカが起きないように、「みんなで情報を拾いに行こう!」という文化をちょっとずつ作っていくだけです。

個人的にはコスパがすごくいい仕組みだと思います。

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