
世の中、金やで! というわけではないのですが、お金というものさしで考える癖をつけておくと、目標の質も上がっていくと思います。たとえば、エンジニアの場合、「やったこと」が評価されがち。それはそれでいいんだけれど、「やった結果」も評価されるべきでしょう。そのやった結果をお金に計算してみれば、自分の生み出す価値の大きさがわかるようになります。
昔、尊敬する上司と目標設定したときに
「大ちゃん、この目標を全部、お金に計算して書いてみて」
と言われました。
この方は、この方法をメンバーに結構やっているそうで、試しにやってみると、アウトプットの金額の低さに絶望した記憶があります。
たとえば、「とある機能をリファクタリングします」という目標があるとして、これを金額計算するとこんな感じになります。
- リファクタリングにかかる時間 = 100時間
- リファクタリングによって軽減される時間 = 110時間
- よって利益は10時間
たしか、上場企業の社員日給が平均3万円ぐらい。これは単純な給料だけでなく、利用するオフィスの料金や、関係する部署(総務とか会計とか)の人件費などを含むと、一日3万円ぐらいになると聞きました。この金額をベースに考えると
利益 10時間 = 37500円
こんな感じで、目標に期待されているアウトプットをお金計算することで、自分が給与にみあった仕事ができているか? という視点を得られます。
この経験をしてから、目標とアウトプットに対する考え方を理解してもらうために、僕もこのプラクティスをたまにやっています。
参考: これを思い出したきっかけはこの質問 ⇒ そろそろ評価の時期ですが、評価者・批評家者としても印象に残っている話など聞かせてください