コーチングコミュニティで「ああ、これが老害なのか」っておもったときのこと

Photo by Christina @ wocintechchat.com on Unsplash

ちょっと前に、コーチが集まる雑談会(オンライン)に参加しました。その会は、テーマを決めていろいろ意見を言い合うもので、なにか新しい発見があるかなと思って参加したのです。

急にセッション開始?

そのときのテーマは「傾聴」でした。場はなかなか盛り上がらず、ちょろちょろと意見が出るぐらいで、たまたま僕が意見を話したときに、ご年配の方がこんなことを言ってきたのです。

「藤原さんは、まだ若いし、コーチ経験も少ないだろうから、ちょっと練習でセッションやってみようよ」

セッションというのはコーチングが行われる時間を指しています。だいたい、30分から1時間ぐらいのコーチングセッションを、コーチとクライアントは行います。コーチングの練習会では、5分や10分と時間を決めて練習セッションを行います。

「なんか急に思うかもしれないけど、そういうのやる場所だから」

と、なんかよくわかるようなわからないようなことを言っていますが、勉強会やカンファレンスで即興セッションとかもあるので、「いいっすよー」と気軽に了解しました。

老害とはなにか?

コーチングセッションでは、コーチはコーチ的な関わりをしてきます。コーチ的な関わりとは、よく言われる傾聴や質問や承認、フィードバックを中心としたふるまいです。簡単に言うと、「答えはあなたの中にありますよ」と繰り返し伝えていくような方法です。

僕はクライアント役になり、声をかけてきたご年配の方はコーチ役なります。はじめは、僕の相談から始まりますが、だんだん、相手は説教のように話してきます。これはぜんぜんコーチ的な関わり方ではありません。言葉の節々から感じるのは、「お前みたいな若造に、俺がコーチってやつを教えてやるよ」という圧力です。

ほんとクソだな。

でも、なぜか楽しくなってきたので、相手のどつきあいに参加しようと思いました。

クソジジイ「あなたが学んできたコーチングが何かは知らないけど、私が学んできたものとは違うようだ」
藤原「へー、知らないのに否定とかするんですね。何様ですか?」

クソジジイ「一般的に、コーチは時間の2割ぐらい話すというけど、あなたはそうじゃないという。それは間違いだ」
藤原「相手が話す場にすることはわかるけど、2割と思いこんで話さないのは違うと思いますよ。すくなくともあなたが2割といっても私は信じません」

クソジジイ「プーチンなんてやつがいるのが悪いんですよ」
藤原「特定の政治や思想の話で例えるのは不適切だと思います。やめましょう」
クソジジイ「ではどう例えますか?」
藤原「・・・(知るかボケ)」

途中、周りの人が「平和だからこういうやりとりができる」という謎コメントが入ってきてクソジジイが怒り出したり、「みんな違って、みんないい」という差し障りのない重みのない言葉で締めようとする人が現れたり。

ずっと話をするクソジジイに「そういえば、今日のテーマは傾聴でしたね」とツッコんだら、急に黙り込んで終了。

なんなんだこれは。

この会の主催者から、後日メールが来ました。

途中他の参加者から藤原さんへのコーチングセッションの場面になりましたため、藤原さんのお気を悪くされていないか、が大変気になっております。

主催者はまともな方のようです。自分はこう返事しました。

久しぶりに立派な老害(はたして年齢が問題なのかはわかりませんが)を堪能させていただき、客観的に見ると、明日は我が身として見が引き締まりました。僕は絶対じじいどもみたいにはならないと誓ったところです。

なんというか、高齢者社会ってこういうことなのかなと思うと、すごく勉強になる時間だったのかもしれません。

歳を取ると、新しいことを学べなくなったり、新しいことを受け入れられなかったりするのかもしれない。古い価値観に閉じこもったり、自分の考えを押し付けたり、自分と違う部分を否定したりしてしまうのかもしれない。

そんなふうになりたくない。あーなりたくない。

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