乱立するなんとかペイについて3つの視点で比較してみた

去年から「なんとかペイ」が大流行しはじめ、今年に入って出揃ってきた感があります。どこかのニュースで「数社のみが生き残る」と述べられるような戦国時代。素人目線で有名各社の機能や特徴を比べてみました。

なんとかペイの個人的比較表

決済インタフェース支払い方法チャージ元オートチャージ送金グループ銀行グループクレカグループECキャリアポイント制度その他強み
PayPay– バーコード
– QRコード
– PayPay残高
– Yahoo!マネー
– クレジットカード
– 銀行
– ヤフーカード
ジャパンネット銀行ヤフーカード– ヤフーショッピング
– ヤフオクなど
-ソフトバンク圧倒的な資金力
R Pay– バーコード
– QRコード
– Rポイント・楽天キャッシュ
– クレジットカード
– (チャージという概念がない)– (チャージという概念がない楽天銀行楽天カード– 楽天
– ラクマなど
楽天モバイルECで有名
Line Pay– バーコード
– QRコード
– QUICPay(Androidのみ)
– LINEポイント
– 銀行口座
– ATM
– QRコード・バーコードチャージ
– LINE Payカード
– コンビニ
みずほ銀行と計画中LineクレジットカードLineショッピング(規模小)Lineモバイルコミュニケーションツールで有名

決済の流れで比較

昔、とある仕事でクレジットカード事業の仕組みを学ぶ機会があり(イシュアとアクワイアラとか)、決済プラットフォームを支配する強さを感じました。だって、カードを使ってもらうだけで、日々行われる決済から数%の決済手数料をゲットできるわけですからね。

となると、なんとかペイを立ち上げたとしても、できるだけ自社以外の決済手数料を下げて利益を上げたくなるものです。

ユーザ視点で決済の流れを整理すると、クレカを利用したい場合は

  • なんとかペイ => クレカ => 銀行

となり、銀行から直接の場合はシンプルに

  • なんとかペイ => 銀行

とかになるはず。これ以外のケースもあるかもしれませんが、周囲を見た感じ上記ケースが多いようです。

となると、クレカ利用者の場合は、自社クレカがあって、自社銀行がある会社。銀行のみ利用の場合は、自社銀行がある会社だと、決済の流れのすべてが自社サービスで完結するため、決済手数料搾取の呪縛を乗り越え、自分たちでその率をコントロールできます。

手数料の視点で見ると、PayPay、R Pay、Line Pay(銀行準備中)は、自分たちで流れる場所を提供しているので、どこも強そうですね。

ユーザインタフェースでの比較

いろんなペイを試していますが、日々使うとなると使い勝手がやっぱり重要です。

僕個人としては面倒くさがりなので、

  • チャージする手間が嫌い
  • QRコードスキャンする手間が嫌い

なので、タッチ一発決済が理想。

となるとLine PayのQUICPay(Android)が便利ですが、いちいちGoogle Payを開くのが面倒なので、メルペイのようにiD(タッチだけ。電源不必要)を利用するユーザインタフェース(IF)があるといいんだけどなー。

ちなみに、Apple Payだとホームボタンダブルクリックで起動できるので、スマホ全体の統合的なIFを提供できるAppleの強味を感じますね。

ペイ提供企業で比較

なんとかペイを提供する各社の強味も気になります。

たとえば、ヤフーや楽天はECが強いので、日々オンラインショッピングを活用するユーザにはとても魅力的です。そして両者ともに様々なサービスを提供しているので、複数利用でポイントも貯まり、還元率が高まります。

Lineの強味は言うまでもなくコミュニケーションツール。僕の周りでもほとんどの友人がLineを使っているので、割り勘や送金といった個人とのやりとりをするならLineが最強です。

おわりに

結局どのサービスが残るかはまだわかりませんが、決済の流れにも書いたように、何で支払いたいかがまずひとつめのポイントです。

つぎに、日々の利用で重要になるユーザインタフェース。人によって好みはわかれるかもしれませんが、面倒じゃないに越したことはないでしょう。理想はタッチすらなく、顔パスレベルですね。

最後に、自分がよく使うサービスで支払いたいはずです。これは人によって違うだろうけど、誰もが現金を持たなくなったら、友人とのつながり(信用とも言える)を活かせるLineでさくっとやりとりできるのが便利かも。わざわざAmazonユーザに楽天アプリ入れてとかしないと思うんですよね。

とはいえ、財布を持ちたくない自分としては、このなんとかペイ祭りは喜ばしい状況です。どんどん便利になっていってほしい。

PS・・・ビジネスの勉強がてら、調べながらまとめた個人的視点なので「いやそれ違うよ」とかあるかもしれません。そのときはぜひ教えてください。