
この記事を書いている時点で、今年は212冊の本に出逢いました。その中で五つ星をつけたのはたった5冊。そんなステキ本を呼んだ順にご紹介。
自分の小さな「箱」から脱出する方法
「他人は変えられないから自分が変わるしかない」。これって「悪い奴はほっておく」とか「自分だけが変わればいい」と考えちゃうけど、全然そうじゃないってことが、この本で明確に説明されていてすごい。久しぶりの星5つ。
内容は簡単だけど、繰り返し読まないと簡単には体現できなさそう。それでも、「この本面白い!」って思わず親しい友人に渡したくなる本でした。
リンク: 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
ピクサー流 創造するちから
原題『Creativity, Inc.』。その言葉が象徴するような創造的な組織はどうやって生まれたのか? なぜピクサーはディズニーによる買収を選んだのか? なぜその後『アナ雪』のような名作がディズニーから生まれたのか?
ピクサー社の転換期に登場するスティーブ・ジョブズとのエピソードは感動的であり、最後の章では読み終えたときに涙がとまらなくなった。物語でありながらも創造力が求められる組織におけるマネジメントの手引書となっている本書は、最高に面白かった。
「クリエイティブ」を体現する企業であるピクサーの創業期。ここまで考えられたのもすごいが、それを実現してしまった著者の腕力はさらにすごい。誰もが憧れる企業。その実例がここに全部書かれている気がします。
リンク: 『ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』
AX
これは家族を持った殺し屋の物語である。だが、本当は家族の話だった。読み終わったときにジーンときて星5つ
伊坂幸太郎さんの作品は、発売されるたびにすぐ読んでいますが、この『AX』は久しぶりに読み終えて「おおおおおお!」となった作品。多分、僕にも子供がいて、家族がいるから、より響いてしまったのでしょう。家族を愛する方におすすめしたい一冊です。
リンク: 『AX アックス』
だいじょうぶ だいじょうぶ
本質をつくような物語がとても良かったが、その学びの先にまですすんでいくとは。途中で言葉がつまった絵本。
たまにあるんですよ。寝る前に子供に読み聞かせる絵本でありながら、読んでいて言葉が詰まってしまう本が。まさにそれがこの『だいじょうぶ だいじょうぶ』。まっさきに自分の父親が浮かび、涙腺が崩壊してエグエグしていたら娘に「お父さんどうしたの?」と励まされました。
リンク: 『だいじょうぶ だいじょうぶ』
SHOE DOG
ナイキ創業者の長編自叙伝。その物語は靴とスポーツへの情熱に満ち溢れ、彼がそのときに感じた思いを今実感でき、思わず目頭が熱くなる素晴らしい小説でもあった。
文句なして今年読んだ本の中でも最高レベル。もう、今度からはナイキしか履きたくない。「自分を信じろ。信念をつらぬけ」
友人との旅行時に持っていった旅行本。著者の旅から始まる物語に圧倒的に飲み込まれ、プールサイドで読み終えたときは「うおおおおおお!」となってしまうぐらい。すぐに仲のいい後輩に「お前、ぜったいこれ読んだほうがいい!」と渡してしまった一冊。
2017年最高の一冊はこの『SHOE DOG』でした。
おわりに
読書ログをつけはじめてだいぶ経ちました。
- 2012年 87冊(以下、映画も含む)
- 2013年 105冊
- 2014年 134冊
- 2015年 208冊
- 2016年 297冊
- 2017年 224冊
過去のベスト本は以下のようになっています。
https://daipresents.wordpress.com/2014/books/
https://daipresents.wordpress.com/2015/best-book/
https://daipresents.wordpress.com/2017/book2016/
思い出深いのは2015年に読んだ「君たちはどう生きるか」が今ブームになっていることでしょうか。いい本に出逢うタイミングはいつもわからない。
https://daipresents.wordpress.com/2015/how-to-live/
来年もまたいい本に出逢えますように。