
今年目指したビーチはスリランカだった。スリランカには「黄金海岸」とよばれるビーチがあり、そのネーミングセンスに期待してこの国を旅行先に選んだ。そして、この国は僕にとってなかなか馴染みのない国だ。その旅路を振り返ってみる。
スリランカへ

今回ははじめてLCCを利用した。手荷物預け入れも有料。座席指定も有料。ドリンクも買わなければならない(しかもマレーシア通貨で!)。だから、荷物は機内持ち込みレベルじゃないと、結局、通常の航空会社と同じぐらいの値段になる気がする。
ただ、乗り継ぎなしで9時間の旅(乗り継ぎが合ったので12時間ぐらいのフライト)でありながら、思った以上に辛くはなかった。それは、深夜出発便を選んだのが大きいと思う。なぜなら、夕ご飯を済ませているので機内食がいらず、乗ったら寝るだけ。起きる頃に着くので、アイマスクと耳栓でぐっすり寝る工夫をすればいい。

空港は床がピカピカ光るぐらいきれい。イミグレーションも、事前にVISA申請していたせいか、日本人だからか、すぐに通してくれた。混雑もあまりない。

スリランカは旅行者でもSIMカードを買える(ちなみに隣国インドだとSIMを旅行者が買うのは大変で、インド国内の住所が必要になるみたい)。どうもナンバーワンは Dialog という会社で、いたるところで看板を見かける。今回はSIM2Flyを利用したのでローカルキャリアは利用せず。
https://daipresents.wordpress.com/2017/sim3fly/
ここから大都市コロンボや、古都キャンディ、我らが目指す黄金海岸へは、タクシーをチャーターしていくのが一般的だそうだ。コロンボまで3000LKR(スリランカルピー)、ヒッカドゥワまで10000LKRが相場で、値段表を見せてくれるはず。
スリランカだと、タクシーをチャーターしていろいろ連れて行ってもらうのが一般的みたいで、3日で300USドルとかの予約が可能。たしかに、これだと専属の運転手がつくので、いろいろ回りたい人には便利かもしれない。
僕らは基本的にホテルでダラダラしたいのでワンウェイだけ利用した。

空港からは最近できたっぽいい、まだ新しい高速道路を経由して移動。途中寄ったサービスエリア(上の写真)は、日本のものと変わらないぐらいきれいだった。
高速は比較的空いているが、高速に乗るまでが長かった。帰りは下道でコロンボまで戻ってきたが、時間的には同じぐらいだったので、どちらでもかわりはなさそう。ただ、あとで聞いたところによると、コロンボから出る/もしくは入るところが慢性的に混むので、混雑も計算に入れたほうがよさそうだった。
世界遺産の街 ゴール

タクシーのおじさんに連れられて世界遺産の街ゴールへ。2日目に電車で行こうと思ったが、ついでに立ち寄ってみた。
日本で言うなればここは城や砦だろうか。要塞の中は石畳の街で、 ポルトガルやオランダが支配した名残が残り、西洋文化の匂いがとてもする場所だった。海辺を歩くのはとても気持ちいい。

塀の向こうはインド洋。果てしない水平線が続いている。この風景は、昔からあまり変わってないのだろうなーと思うと、なかなか感慨深い。

タクシーの運転手にお願いして、ついでにレストランにも連れて行ってもらった。ここ「Oak Ray Anchorage Restaurant」は観光客向けのレストランなので、お値段も高め。サービスもそれほどなのであまりおすすめではない。

今回はじめてのカレー。ちょっと辛いけど、単純な辛さではないせいか、食べてもお腹は痛くならない。

今回はヒッカドゥワの海に面した「Coral Sands Hotel」を利用。程よく小綺麗なホテルでとても快適だった。海まですぐなのはもう必須条件。

僕らのたびにとってもっとも重要な要素はプールだ。1日の大半をここでだらだら過ごすのだから、プールだけは譲れない。
ホテルのプールはインフィニティではないけど(インフィニティプールはスリランカの有名建築家パワが考え出したものらしい)、適度な広さがあり、クリーンで気持ちいい。
けのび大会が自然とはじまって、「どの国の旗のところまで行けるか」ずっと競い合っていた。

部屋は二階の眺めのいいお部屋。プラス1000円/1日くらいするけど、真下がロビー、レストラン、プールとすぐに降りられる。
ホテルを予約したら、「部屋はロビーの近くにしてください」「低い階層で」とリクエストを出すようにしている。だって、リゾートホテルの敷地はとても広く、高層ホテルだとエレベーターの移動も面倒。よってロビー近く&低い階層は、プールに入り浸るなら必須となる。トイレも部屋のを使えるしね。
また、複数部屋の場合は「隣同士にしてください」と伝えないといけない。「よしなに」を期待してはいけないのだ。
また、一部屋に2ベッド必要なら、それも忘れないようにリクエストしておく。そうしないと、仲の良い友人(つまりおっさん)と同じ布団になっちゃう。
リクエストはExpediaとかを通して予約したなら、予約時に記載する場所があるけど、ホテル側が見てない時も多いみたいなので、直接ホテルのサイトから問い合わせると、すぐ回答をくれる。英語だとこんな感じ。
「2 twin bed rooms, 2 adjacent rooms requested & will be allocated.」

ヒッカドゥワの街は、海沿いを走るメインロード沿いに栄えた小さい街。ゴールもそうだけど、数時間あれば全部回れる大きさしかない。
上の写真はバスターミナル付近。お店がたくさんあるので買い物には困らないし、トゥクトゥクもすぐ捕まる。
そして、びっくりしたのが、道が綺麗なところ。浜辺も道もゴミが落ちていない。ゴミに対して意識高い。

初日のディナーは、ホテルから歩いてすぐの「Mamas Coral Beach Restaurant」を利用。ここはロケーションが最高で、ビーチからもレストランに入れる。

メニューは魚介類のグリルがメインだったが、旅行者向けなので高い。気になるお味も、ソースの味しかしない。
アラカルトメニューを見ている人がいたのでメニューを持ってきてと頼んでみたけどいただけず、、、 コースの段取りも悪く後味悪い。

帰りはローカルのスーパーで買い出し。さすがスリランカはカレーの国。スパイスコーナがめちゃめちゃ充実している。
相場としてはコーラが100くらい。飲み物と小腹が空いた時のお菓子はここでそろえると良さそう。

ホテルは朝食ビュッフェつき。カレーに染まった舌をここでリセットできる。味も悪くない。

朝は天気が良かった。この地域のこの時期(11月下旬)は、ちょうど雨季が終わってハイシーズンの予感を感じる雰囲気を持っている。気温もちょうどよく、痛い暑さにまではならなかった。
ただ、夕方になると雲が増えてきて、雷雨にもなるので注意が必要。ちいさい折り畳み傘は持っていったほうがいい。

黄金海岸の砂は、まさしく黄金色。夕陽に照らされるとさらに眩しくなる。海の透明度はそれほどでもないが、沖合にはサンゴが発達しているみたいだ。海辺を歩いていると「シュノーケリングしないか?」と声をかけられる。
海水があまりしょっぱくないのは気のせいだろうか。

パブリックビーチ付近はレストランもあり、ビーチチェアとパラソルのレンタルもやっている。にぎやか。

今回の旅本はナイキ創設者の自叙伝『SHOE DOG(シュードッグ)』。フィル・ナイトの熱い魂に感動しまくり。序盤で彼が世界中を旅するところがあって、今回の旅本にふさわしかった。

夕ご飯は地元でも人気の「No 1 Roti Restaurant」へ。これが大当たりだった。ロティはピザみたいな生地に、野菜や肉を乗せた食べ物。職人のおっちゃんがにこやかに生地を伸ばしていた。

成人男性4人組だとロティ6枚、カレー2枚くらいがちょうどいい。ラッシーも美味しくて安い! 翌昼も来てしまうナイスレストランだった。

翌朝は駅までお散歩。噂に聞いていた通り、コロンボ行きは通路に乗り切らないくらい人があふれていた。

電車の本数も少なく、地元の人何人にも聞いたけど、オススメしない交通手段らしい。バックパックでのんびり行くならありかもね。