娘よ、お金持ちになる本を22冊読んで学んだことを書いておくぞ

世間には「一億円を簡単に稼ぐ!」とか「これであなたもお金持ち!」という本が売られていますが。お父さんは「そんなうまい話を書籍化して売り出すなんて、阿呆か嘘つきのどっちかだ!」と思います。ただ、そんな本にも「お金についての知識」を学べる部分がある。役に立つ情報はどれだろう? そんなことを考えながら22冊読んでみました。

誰も教えてくれないお金の話

誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)


まずはお金の不安について学びましょう。不安の理由を理解しないと、不安に打ち勝つことはできません。お父さんがリストラになった場合、かわいい娘を大学に行かせてやれるだろうか? お母さんが働くようになったら、娘は寂しい思いをしないだろうか? お父さんはそんな心配をしていました。

この本は、著者が経営していたカフェの話をベースに、「お金の不安の正体」を見つけ、「お金を心配せずに暮らす方法」を考えていきます(ちなみに、著者のカフェはすでに潰れたらしい)。

お金は結局、収入と支出の差額でたまったり、足りなかったりするもの。収入はなかなか増えないものなので、まずは固定費の削減からはじめるのが、お金を貯める第一歩です。スマホ代、保険代、家賃など、節約できる固定費を探してみましょう。

リンク: 誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)

銀行員だけが知っているお金を増やすしくみ

銀行員だけが知っているお金を増やすしくみ

お金の不安について理解しました。次は、お金を貯めるための仕組みをつくりましょう。この本に書かれているように、お金を増やすために、給与振込口座、支払い口座、貯蓄用口座と3つの口座を作るのです。お父さんの場合は、給与振込口座&支払い口座(お金が動く口座)、貯蓄用口座(お金が動かない口座)の2つで運用しています

ネット銀行だと、自動で定期的にお金を振り込む機能があるので、貯蓄分を給与天引きみたいにして、確実に貯まるようにしておくと便利です。たまってきて、余裕ができてきたら、それを「増やすお金」へと変えていくのです。

クレジットカードを使うと、あとでまとめて支払いが発生するので借金ともいえます。でも、お父さんは水道・ガス・電気・電話・家賃などなど全ての固定費の支払をカードにまとめました。

たとえば、これが楽天カードだとすると、楽天での買い物がポイント2倍になり、家賃8万だとすると、支払いは年96万なので9,600ポイント返ってきます。年1%のリターンは今の金利を見る限りでかいです。

ポイントは楽天でしか使えませんが、米や君のオムツ、ミルクは必ず必要なモノなで、楽天カードのように、自分のお金の使い方にあったカードを選ぶと大きなリターンを得られます。

また、支払い用口座やカードは、マネーフォワードに登録するだけで、家計簿として活用できます。マネーフォワードだと自分の収入と支払いをアプリで簡単にチェックできるので、自分のまわりにあるお金の流れがよく見えるようになり、お金が身近になります。お父さんとお母さんは、このアプリを見ながら、お金の使い方を話しあっています。

リンク: 銀行員だけが知っているお金を増やすしくみ

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術


確定拠出年金で支払ったお金は全額非課税なので、その非課税枠をうまくつかって年利15%節税しましょう! という運用方法が紹介されています。しかし、確定拠出年金は、老後の蓄えや退職金を自己責任で運用する仕組みなので、60歳をすぎないと引き出せません。

他にも、学資保険を見てみると、仮に100万円預けた場合、18年後に110万円ぐらいで返ってきます。1年毎の返戻率を考えると、10万 ÷ 18年 = 約5,555円。月で約462円。学資保険は途中解約すると損するので、18年動かせないお金を月500円以下の利子で貸してることになります

個人年金も同じ。30年積み立てて利回り0.7%とかなので、学資保険より厳しい戦いです。それだったら、お父さんは「ビール一杯、我慢したほうがいいな」って思います。

家計には「急に必要になるお金」と「必要になるのがわかっているお金」があります。事故や入院、学費など、急に(予定した時期に)必要になるお金は「すぐに動かせるお金」として、一定額を貯めておくといいです。生活費の3ヶ月分などよくいわれてますが、年収ぐらいの貯金があれば、ほとんどの不安は解消されると思います。

まずは「動かせるお金」を貯めて、その次に「動かさなくてもいいお金」で貯蓄を作っていきましょう

リンク: 金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術

【新版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

【新版】20代のいま、やっておくべきお金のこと


この本では、基本的なお金の使い方が説明されています。例えば、車のローン払いやカードのリボ払いは、使った以上にお金をとられる仕組みなので利用を避けましょう。また、「家族ができたら車がいる」といった先入観を捨てましょう。

車を買うと、軽自動車ですら年40万以上の維持費かかります。今だと約10万円でアジアのビーチリゾートに1週間行けるので、お父さんは車を持たずカーシェアを選びました。そして、君を連れて国内や海外旅行にたくさん行こうと思っています。思い出は自己投資にもなりますからね。

https://daipresents.wordpress.com/2014/times-car-plus/

それ以外だと、コンビニATMの手数料105円の価値をよく考えてみましょう。105円は10万円の年利0.15%と同じ。UFJやみずほといったメガバンクの普通預金の金利が0.02%ですから、見る角度を変えれば小さくても大きい数字です。コンビニATMを利用しまくっておいて、貯金を0.02%の定期貯金に入れてもお金は増えません。

最後に、はやめに親元を出ましょう。限られた予算で生活をすれば、お金のセンスが磨かれます。魔女の宅急便のキキちゃんは13歳で家を出ました。でも、お父さんはちょっぴりさびしい。

リンク: 【新版】20代のいま、やっておくべきお金のこと

お金はこうして殖やしなさい

お金はこうして殖やしなさい[改訂3版]

君が生まれてからマイホーム購入や保険に誘われまくってます。君を抱っこしてお母さんと歩いていると、ニコニコした人がパンフレットをくれます。小さい子供を抱える夫婦はまさに絶好のターゲットだな! ってお父さんは思いました。

「家賃並みの返済でマイホームが持てます!」というお誘いは、先に書いたリボ払いと同じで、今払えないお金を将来長く払っていくだけなので、全然得ではありません。よく「将来、資産になるから」という人もいますが、ただでさえ人口の減っている日本で、その価値が上がっていくとも到底思えないので、買わずに借りて、好きな場所にすきな時間だけ住もうと決めました。

生命保険や医療保険に関しては、君のために書いた記事があるのでそっちを見ておいてください。

https://daipresents.wordpress.com/2014/insurance/

ここまででお父さんはお金に関係する考え方を学びました。固定費を見直し、ほんとうに自分に必要なものにお金を使う基礎ができあがりました。そして、「大人になったのだから、マイホームを買うべきだ」「保険にはいるべきだ」といった価値観を捨てました。

次から「お金を活用する方法」を学んでいきましょう。「増やす」というより「活用する」のが大切ね。

リンク: お金はこうして増やしなさい

藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義

[改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書)

その前に、こんな本を君に紹介したい。この本は、伝説のバイヤーとと呼ばれた著者が、金融に関して現場経験を交えながら解説してくれる良書です。専門的な部分は理解できなかったけど、全体を通してとてもわかりやすく説明されています。

お父さんがなぜこの本をオススメするかというと、こういったプロが金融マーケットの中で活躍されています。そんなプロに勝てるはずはありません。生半可な知識でデイトレードをはじめるのはやめましょう。マーケットを毎時気にして生きていくのはプロに任せるべきだし、そんなプロに勝てるわけありません

リンク: [改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書)

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント

貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵

この本からは「大勝ちするため」ではなく「負けない」ためのポートフォリオ戦略を学べます。「私たち普通の市民は…」という語り口も面白い点です。

普通の市民にとって、都度チェックが必要なデイトレードは難しいものです。そんな普通の市民にぴったりなのが「長期でじっくりお金を育てていく運用方法」だとこの本は主張しています。そして、その理由をノーベル賞をとった学者や大富豪の考え方をベースに丁寧に説明してくれます。

ぜんぜん関係ありませんが、お父さんはこの本をとても気にいりました。なぜなら、投資といえば難しく感じてしまいがちですが、その難しさを一生懸命丁寧に説明してくださっている著者がとても好きになりました。こういうスキルは一生涯役立ちます。

リンク: 貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵

全面改訂 超簡単 お金の運用術

全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)

この本でも「長期でじっくりお金を育てていく運用方法」が紹介されています。先にも書きましたが、この運用方法はぼろもうけを狙う投機ではなく、庶民にぴったりの投資であり、本書によってよりその理解が進むはずです。

特に本書のいいところは、TOPIX連動型上場投資信託とSMTグローバル株式インデックス・オープンといった、おすすめ投信が実名で紹介されているところです。似たような本はたくさんあるんですが、長期投資を軸に「それほど大きくは儲からないけど、できるだけ確実に勝つ方法」をわかりやすく説明してくれています。

お父さんも、本書や吊られた男さんのブログを参考に、じっくりインデックス投資しようとおもっています。

最近出版されたほったらかし投資術もおすすめです。一般市民向けの投資は、インデックス型投資信託がよさそうです。

リンク: 全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)

最新版 投資信託はこの9本から選びなさい

最新版 投資信託はこの9本から選びなさい―――30代でも定年後でも、積立だけで3000万円!

数ある投資信託の中から、手数料が少なく、運用管理費用率が低く、著者の考えにあったものにしぼっていくと、3千本ある中から選ばれたのが9本だけだった! というのが本書です。

投資信託購入についてのポイントとしては、窓口で買わない。毎月分配も買わない。新商品は実績がみえないので買わない。信託期限が無期限で分配金を再投資するものを選ぶ。購入時手数料がゼロ、運用管理費用率が低いものを選ぶ。純資産残高が増えているものを選ぶ・・・といった実践的な考え方を学べます。

選ばれた投信の中には、上の「超簡単 お金の運用術」で選ばれたものも入ってるのがまた面白いですね。この本からは、投資信託だけでなく、モノやサービスの選び方を学べる気がします。選び方がわかるということは、お金の使い方がわかるのと同意じゃないかな。

リンク: 最新版 投資信託はこの9本から選びなさい―――30代でも定年後でも、積立だけで3000万円!

税務署員だけのヒミツの節税術

税務署員だけのヒミツの節税術 - あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】 (中公新書ラクレ)

もかんでも支払ったり、ずるして支払わなかったりするのではなく、税金をきちんと理解して

節税と脱税は違うことを学べる良書です。「なんでも経費で落とせる!」は煽りだとおもいますが、著者が言いたいことは、何で、きちんと支払えるスキルを身につけましょうということだと思います。

「年末調整で全部会社がやってくれるから」ではなく、医療費控除などの控除の種類や、雑費計算や按分割合などなど。節税のための基本的なテクニックを学ぶために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

リンク: 税務署員だけのヒミツの節税術 – あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】

お父さんのようにブログでアフィリエイトをしている人向けの本もあります。ネットで簡単に稼げる時代になったので、こういった副収入きちんと適切に納税しましょう。

リンク: ネットで稼ぐ人のための日本一わかりやすい確定申告!

ユダヤ人大富豪の教え

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

この本では受け取る報酬についてこう書かれています。

君が提供したサービスの量と質 = 君が受け取る報酬額

これはとてもいい説明だとお父さんは思いました。どんな仕事であっても、相手や自分が喜べるサービスを提供するという基本は、時代が変わっても決して変わりません。

お金儲けのことばかり考えるのではなく(今これを書いているお父さんみたいに!)、仕事が大好きでしょうがない人間のほうが成功します。

得意なことばかりしていつか壁にぶつかってしまうのではなく、好きなことを見つけましょう。いかに健康的にお金とつきあうかというお金の感性を学び、お金の知識、稼ぎ方、使い方、投資の仕方、守り方といったお金の知性を身につけましょう。

この本は、仕事をしなくても生活できる自由人になるための指南書なのですが、幸せな人生で必要となる大切なことをたくさん学べる良書です。

リンク: ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

話がちょっとそれますが、この本は僕にとってとておも面白い本でした。読んでいると、昨年のベストセラー『嫌われる勇気』やビジネスを学ぶ上での良書『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』をまた読みたくなってきました。

その他に読んだ本

まとめ

金融リテラシの教育がちょっと前に話題になりましたが、お父さんもあまりお金の勉強をしてきたわけではないので、こうやって改めていろいろ読んでみると、面白い発見がたくさんありました。ためしに確定申告をやってみたり、最近だと国債を購入してみたり、投資信託を選んでみたり。身近だからこそ忘れがちな「お金」について、身を持って学んでいるところです。

お父さんは君という家族が増えたので、君のおもちゃ代や、君の絵本代や、君の・・・を中心に考えるようになりました。あなたもきっと、そういうときが来るはず。そのときに、ちょっとでもこの記事がお役に立てればいいなってお父さんは思います。

最後に、将来この記事を読んだ君は、こう尋ねるかもしれないね。「それで、お父さんはお金持ちになったの?」そのときどうなってるか? 今はわからないけど、もし、お父さんやお母さんが楽しそうに生きていたなら・・・

きっと僕らは豊かでしょう。そして、自由だ。

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