今年も残すところわずかとなったので、今年読んだ本を調べてみました。今年は113冊本を読めたみたいです。今日はそんな中から、思い出に残った本を10冊紹介させていただこうと思います。
太公望 – 宮城谷昌光
宮城谷さんの歴史小説はどれも生者必滅の理を感じさせられる内容で、国家レベルの物語でありながら、人とは何か? 人が集まり織りなす組織とは何か? を考えてしまいます。
宮城谷さんの小説だと、たくさんの国がしのぎを削った春秋戦国時代がすごく好きなのですが、この『太公望』では、伝説とも言える人物の英雄伝を楽しむことができ、それだけでなく強国商(殷)の滅亡という激動の歴史を体感できます。
そして、そのラストに向けての物語がは、太公望が幼少過ごした草原を抜ける風のごときすがすがしさがあります。
「社員を大切にする会社」の人事評価 – 高橋恭介
組織を運営する上で、人の配置や評価や育成などは大切な仕事です。僕のいるIT系の業界だと、人事部に寄る定期異動とかはあまりメジャーではないのですが、組織でどのように評価されているかの勉強にはなるんじゃないかと思います。
「そもそも人事とはなにか?」「評価とはどういうルールなのか?」「どうすれば成長できるのか?」などなど、特に部下を持ったときに、読んでおきたい一冊だと思います。
知られざる職種 アグリゲーター5年後に主役になる働き方
「年功序列、終身雇用の時代は終わった」と言われはじめて久しいです。そんな中でも古くからある某大手企業の友人の話を聞いていると、そんな危機感は微塵も感じられず。どちらが正しいかはわかりませんが、実際に働いていて「働き方が変わっていく」予感を強く感じます。
この『アグリゲーター』では、組織のとらわれず必要な人材を巻き込みながら仕事を実現していく遠くない未来が絵が書かれています。さて、そういう時代に僕は生き残れるのだろうか? 僕は誰かに価値を提供できるのだろうか?
組織だけでなく、個人として自分を見直すきっかけになった一冊です。
死ぬことと見つけたり – 隆慶一郎
隆さんの未完の書です。まじで先が読みたい! 武士のすさまじい生き様が描かれた小説ですが、登場人物の超人性がすさまじく、武士大好き、戦国時代大好き、歴史大好き、ジョジョの奇妙な冒険大好きな人なら絶対好きになる小説だと思います。
覚悟はいいか? 俺はできている!
モテキ – 久保ミツロウ
同年代のヤローにはぜひ見てほしいマンガです(映画も最高)。どこにそこまで惹かれたかというと、彼女ができるときのドキドキ感とか、別れるときの残念感とか、「ミツロウ先生! この人すごくわかってる!」と頷きざるをえないことが多々あります。
読み終わった後は、なんかとっても甘酸っぱく、しょっぱい気持ちが胸の中に広がりました。もう結婚しちゃったけど、恋っていいなー。