『強いチームはオフィスを捨てる』って強いチームだけの話なのかな?

強いチームはオフィスを捨てる』を読みました。決して強いチームだけがオフィスを捨てることができるわけではなく、オフィスを捨てれば強いチームになれるわけでもないんでしょうが、読んでいるとそんな気持ちになってくる本だったのが残念でした。

原題は『REMOTE – OFFICE NOT REQUIRED』。直訳すると「オフィスなんて必要ない。これからリモートだぜ!」みたいな感じでしょうか。だとすると強いチームは関係ないと思うんですよね。気になって名著『小さなチーム、大きな仕事』を見てみると・・・

原題は『Rework』です。こちらも結構釣りタイトルになってますが、知ってる方が訳されていたのもありとても面白かった。個人的内容は『小さなチーム、大きな仕事』の圧勝だと思います。

さてさて、いずれはリモートワークが広まると思います。そういう働き方もありだと思います。ただ、いろいろ気になるところがあって、本書では著者の経験が書かれていてとても参考になります。

ようするに、技術的にリモートワークを補助できるツールがでてきたし(WebExとか)、自分たち(37シグナルズ)や他の企業でもうまくやってるところはあるんだから、「オフィスが必要」という固定概念捨てたらどう? ってことでしょうか。

ただ、一番気になっていた「評価」の部分が書かれてなかったのが残念でした。著者は「たまに電話で会話」したりすることで、相手とコミュニケーションをとっているみたいですが、どちらかというと狙いは「問題を抱えていないか」のようなので、プロセスよりも結果重視のように読めました。

そうすると、結果ベースの評価・昇給という、いかにもアメリカ! なんですかね。一緒にいて感じる相手の成長は、リモートでは見つけにくそうなので、別の作戦を考える必要がありそうです。