チケット管理システム大決戦 第二弾でパネラーしてきました Shibuya.trac vol12 #shibutra

Shibuya.trac第12回勉強会 ~チケット管理システム大決戦 第二弾~ でパネリストを初めて経験しました。Shibuya.tracや参加者の皆様。貴重な場を提供していただきありがとうございました。とても楽しかったです。

大決戦なので、はじめは「怖いなー」というイメージでしたけど、他のツールの利用者の声を聞くことができて、本当に勉強になりました。資料は100ページを超えるものですが、開発現場でプロセス改善されている方の魂がこもっているので、興味のある方はぜひ一読ください。

パネルディスカッションだったため、話せる時間が限られていたのですが、そのあたりは別途ブログで公開しようと思います。勉強会には間に合わなかったのですが、世界のスクラムマスターの使うツールを調べたりしたので、それもまた。

以下、資料や発表を聞いていて思ったことなどをば。

僕は、オープンソースアプリケーションは、無料で使いはじめることができるけれども、使い続ける限りコストはかかります。恐らく、僕のコンテキストに「大規模」が入っている影響もあるでしょうが、ユーザ登録などの定量的なコスト、サーバ代、電気代、アップグレード時の調査や実施時間などを考えると、「無料」という感覚は持たないほうが良いと考えています。

よって、「無料かどうか」ではなく、運用コストを中心に、「できるだけ手のかからないかツールかどうか」に視点を置くようにしています。ある程度、ツール規模が大きくなると、コストと効果を考えて有償ツールの価値も見なおすべきです。

あとは、タイムラインでちょっぴり話題になった「ニコニコカレンダー」のように「使っていて楽しいか」も重要。

これは前半の煽り合いwでも発言させていただいたのですが、プラグインの導入による機能実現よりも「使いやすくなったか」で考えるようにしています。「こうやったらできる」というのが「不便」だと、ツールの価値が下がるのでもったいない。TracでもRedmineでも、プラグインがパワフルなのは素敵なのですけど、ひとつ間違えると、使っていて気持よくなくなってしまう。

リッチなUIは、JIRAかの見せどころですね。僕は「次はJIRAかなー」と目論んでいるのですが、勉強会でJIRAのパワフルなカスタマイズ性を聞いていて、便利すぎる不便が怖いなぁとも思いました。「会社全体でどうツールを使うのか?」という部分に対するカスタマイズ性と、現場ごとのカスタマイズ性がありますが、できすぎるがゆえにレアな要望に答えてしまったりして、プロセス運用が崩れてしまうことも経験したので、JIRAほどパワフルなツールだと、運用する側のスキルも必要な気がしました。

原田さんが紹介してくださった、顧客との契約が開発と設計で分かれているという三角形モデル。原田さんはさすがというか、考え方が整理されていて、実際に現場で理論を実践しているところがすごいとしか言いようがない。一度、原田さんの会社で働いてみたいなぁ。

関さんの導入コンサルタント事例。話を聞いていて、人間味あふれる仕事をされる方だと感じました。こういう気配りが大切なのですよね。自分には足りていないので、とても勉強になりました。

Backlogの製品としてのポリシー?である「非エンジニアでも使っている事例」はとてもいいなと思いました。@ikeike443さんの発言も独特で面白かったのですが、「ツールを使ってほしい!」という熱意をとても感じます。

僕は、Redmineで開発現場の改善をしていますが、使ってみると「ビジネスサイドにも使わせたい」と思うようになりました。はじめからそこに焦点を当て、ビジネスとしてツールを提供されているというのはとても素敵だ。

今回の勉強会を経験して、こういう「リアルな現場」のプロセス改善事例をもっと聞いてみたいなぁと思いました。勉強会でRedmineについて質問されることも多いのですが、僕もいろいろな人の使い方を聞いてみたいなぁと思ったので、そういう企画も考えてみようと思います。