Agile Japan 2010に行ってきました。
・Agile Japan 2010(Twitterのハッシュタグは#aj10)
いきなり寝坊です。自社の技術理事からの電話で起きるという贅沢な朝でした。
来年からは自分のお金で行こう。
IBM本社には紀伊国屋がある!すげー!というテンションもいいのですが、ついたら昼ごはんの時間でした。
よって、午後からのセッションしか見ていません。
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会場の雰囲気
実践知のリーダーシップ ?スクラムと知の場づくり? 野中郁次郎氏 (キーノートセッション1)
以下、響いた言葉。
- ナレッジソサエティ
- ナレッジは唯一の意義ある資源
- 企業はユニークな未来を創る存在
- 主観から客観を創る(まず自分から)
- 暗黙知と形式知
- 氷山というメタファー
- スパイラルアップで向上
- リーダーシップ
- 実践知リーダーシップへ
- 経験>共感(共同)>凝縮>体系化>価値化
- アリストテレスの知の分類
- 科学的知識エピステーメ(episteme)、物づくりテクネ(techne)、実践的知恵フロネシス
- Timely Balancing. Context judgement.
- decisionからjudgementに変化している
- リーダーシップ
- ?尊い目的を創る
- ?場をタイムリーに創る
- 現実 > 飲み会とか会議とか
- 仮想 > メール、メッセ
- 主観をチームでもつことによって相互主観性がうまれクリエイティブな状態になる
- 場を連鎖させる
- ホンダ
- ワイガヤ
- 個と個がぶつかり、相互理解が始まり、コンセプトが飛躍する
- 現場、現実、現物
- 実践値リーダーは動きながら考え抜く
すばらしい発表でした。「ソフトウェア開発はお門違い」とのことでしたが、リーダーシップとか企業価値とかは、どんな企業にでもあてはまり、偶然、ブームとなっているスクラムに当てはまったようです。野中先生はユニークな方で、知識について詳細かつ明確かつわかりやすく教えてくれます。おもわず著書の知識創造企業を購入しました。
自分がいちばん響いたのが、「場」と「動く」ことです。
本田宗一郎さんの例をよく挙げておられましたが、「同じ場所で、同じ視点で、同じものを見る」というのには同意です。たまに顔を出して意見を言ってもチームには参加出来ない。スクラムだとニワトリとブタの話ですね。
自分のチームも、もっと現場、現実、現物をやってもらいたいと思いました。
現場からの知識創造 (キーノートセッション1:パネルディスカッション) 野中郁次郎氏 Alan Shalloway氏 平鍋健児氏
以下、響いた言葉。
- 知識創造論はアメリカで響いた
- 経験から不変が生まれる
- スパイラルアップ & 測定
- プロセスの測定
- ストーリーを語ることが重要
- そうすればいくつかは定量できるかもしれない
- しかし、忘れないでほしい。量は質ではない。
- 相手の視点で仮説を立てる必要性
- それが、対象に棲みこむということ
- 本田宗一郎氏は手でエンジン音を聞いた
- 本田宗一郎氏は全身でコミットした
- 現実は2つにわかれる。リアリティ(モノ的現実)とアクチュアリティ(コト的現実)
- Needsは変わる。Wantsはわからない
- Alanのターン
- スクラムは小さなスケールで成功している
- ビジョンの共有が重要
- チームでやることが重要
- 開発から見せることはできる
- チーム、ビジネス、マネジメントの3つがポイント
- delayはチームで発生する
- deleveryはビジネスで発生する
- delayを解消するのがマネジメントの役割
- マネジメントが欠けているのだ
- マネジメントはミドルマネジメントの仕事である
- 評価
- 組織内のチームとしての評価
- チームに対してのコミットを評価
- 個人が軽視されているわけではない
- コントロールと自由のバランス
- 横展開
- 今、その場に立つということ
チーム共通のビジョンを立てて仕事をするようにしていますが、「なぜかわからんんけど、そうせなあかん気がする」というのが、このパネルディスカッションで明確に言葉となって表された気がしました。
マネジメントの役割であったり、チーム内の遅延であったり、誰もが感じていることがとてもわかりやすく議論されたように思います。
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その後は、びくびくしながら事例セッション2「Webサービス開発の挑戦」に参加しました。楽天もDeNAもがんばってますね。がんばれ!
どうも、Twitterを見ていると、事例セッション1の「官公庁でも取り組み始めたアジャイル!」が好評だったみたいです。佐賀県庁の星である東さんの話を聞きたかった。
最後は、Day1のふりかえりを2回!?行いClosingです。明日も楽しみです。