エンジニアをやっていると、一人でばりばりやることは少ない。そういう人は、すっごい人か、浮いている人かどっちかだと思う。で、それはそれでいいと思っているんだけど、どうせなら楽しいほうがいいなーと思ってしまう。では、どうすればまんべんなく楽しくなるのか?せめて半径5メートルだけでも。
この永遠の課題的な話に、最近興味がある。
大きなことをやり遂げたい場合。きっと一人じゃ無理だ。
だとすると周りにいる人を巻き込んでやるっきゃない。しかし、やり遂げることがメンバー全員の使命だとしても、全員が100%で終わるまでやることはまずない。これっておっかしーよなー。
例えば、自分ががんばってしまえば、楽をする人ができたり、自分が楽をすれば、誰かがしんどくなる。誰かが目立てば、誰かは目立たない。人が集まるだけで、こんなにめんどくさいことになる。
この本では、社内ある関係であったり、協力できない職場になる理由を推測したり、それをのりこえてきた企業の紹介、対策案をきれいにまとめて伝えてくれる。こういうのはやはり一人で悩むだけではなく、会社を巻き込んで考える課題であり、解決する価値のある課題でもある。
それでいてお金が解決する問題でもなく、「人の幸せ」というとてつもないお題ということ。この本からはいろいろ学ばせてもらったけど、精神論だけではなく、なんとなくあるべき姿がちらりと見えた感じがする。