(写真)家を出たとき。
宝町とよばれる少し変わった世界。
この町には「ネコ」と呼ばれる二人の少年がいる。
それはシロとクロ。
彼らは自分の町を飛び、町と戦う。
シロは真っ白な性格をしていて、クロは真っ黒な少年。
二人は互いに互いを認め、危ういバランスでいる。
この漫画は昔の彼女から教えてもらった。
その子は僕の中で生涯最高の女性で、そして、
生涯でなくした一番大切なもの。
彼女はとても真っ白で、僕はとても真っ黒だった。
「死ね」という言葉を平気で使い、触ってくるものすべてを
傷つけていた。
彼女は僕を本当に心から心配してくれ、僕の心の隙間に
つめる、暖かい何かをたくさん持っていた。
「僕を探しに」と言う絵本では、自分の欠片を探す旅をしていた。
欠片が見つかってもうまくいかないときもある。
でも、ココロの隙間がうまっていくときに、
気づくこともたくさんあると思う。
どんどん自分を黒く塗りつぶしてく。
今の自分は真っ黒だ。
「苦しんでいるのはあなただけじゃない」
そんなこと言ってくれたな。
たくさんの人がたくさん苦しんでいて、
それをすべて受け止めることはできない。
そんな苦しみをすべて知ることはできない。
しっているのはわずか少し。
帰るときに、自分がいい人間か悪い人間か考えた。
どっちでもいいや。
どうせ行くのは天国か地獄。
地獄の確立が高いこともわかっている。
わかってて、今までやってきたことを背負いながら
生きてるだけだ。
みんないろんな思いをもって生きてるんだろう。
「会社やめようか」とか「人間やめようか」とか
考えている自分がバカみたいだ。
この空虚な思いは、
少なくともすぐには埋まらないけど。
鉄コン筋クリート
