『Lean from the Trenches』をオススメしたい3つの理由

感想おまちしてます!

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現在、@papandaくんと『Lean from the Trenches』を翻訳しています。なぜ翻訳をはじめたのかについては、インセプションデッキにもまとめており、多少かぶる部分があるのですが、この本のおすすめポイントをご紹介させていただこうかとかと。

アジャイル町内会でも、リーン初心者でも安心

他の本で例えるのが難しいのですが、Mobageを支える技術のように、実際の経験をベースにまとめられた内容に近いです。すでにアジャイル開発に興味を持ち、実践をされている方でも、本書に書かれているエッセンスやアイデアには、発見が多いと思います。

また、本書はプロジェクトXのように、実際のプロジェクトが物語のように語られています。だから、「現場を改善していきたい」という意思をお持ちであれば、アジャイルやリーンに詳しくなくても、自分のプロジェクトに置き換えて読むことができるはずです。

リーン開発が実例でイメージしやすい

僕の場合、これまで発売されてきたリーンソフトウェア開発シリーズの中では、リーン開発の本質が一番大好きなのですが、この本の欠点は、プラクティスの実装イメージがわかないところだとおもいます。

「うんうん、3Mやトヨタではそうなんだね。だから何?」

リーンの価値や原則は共感するところがたくさんあるのですが、現実感が弱い。そこから想像力を発揮して実践に落としていくのがとても難しいため、ふわっとした感覚が生まれるのかなぁと思いました。そして、経験上、実際に行動に移す人は少ない。

これまでのリーン本が、価値から原則をたどっているとすれば、本書は実践から原則、そして価値への道のりです。

理論から実践と、実践から理論。どちらがよいかは好みもありますが、現実は理論が通用するほど単純ではないはず。本書で語られる著者の経験は、これまでのアジャイル本にはない価値を生み出すのではないかと考えています。

かんばんとリーン。両者は非常に相性がいい

本書のサブタイトルは「Managing Large-Scale Projects with Kanban」です。ざっくり訳すと「かんばんを使った大規模プロジェクト管理」。このサブタイトルの通り、本書の中心に日本でも馴染み深い「かんばん」が登場します。

翻訳を機に、ソフトウェア開発における「かんばん」について調べてみましたが、方法論として登場した「かんばん」の本が翻訳されていない影響もあってか、情報がとても少ないことがわかりました。ソフトウェアかんばん、タスクボード、かんばんボード・・・と用語が統一されてないのも、情報を探しにくい原因になっているのでしょう(情報については「かんばん(ソフトウェア開発)Wikipedia」を参照のこと)。

僕は、本書により、これまでの「かんばん」がさらに進化することを期待しています。はじめは「TODO、DOING、DONE」のシンプルなツールでもよいのですが、そこからさらに進化した、仕組みとしての「かんばん」を、本書から知り、実際の現場でも活用できるはずです。

まとめ

まだまだいろいろオススメしたいポイントがあるのですが、本書に関わる情報は、今後http://lean-trenches.com/で紹介させていただく予定です。リーンとかんばんの情報を集約したり、塹壕コミュニティ(読書会のコードネーム)を作ったりしようと考えています。サイトの更新情報は、Facebookページに公開していく予定ですので、ご興味があればぜひ「いいね!」をお願いいたします。

現在、翻訳も最終段階に入っています。ここから秋にかけてが、品質を高める正念場なのですが、レビュアーの方々のお力添えもあり、まずまず順調に進んでいます。本が完成したら、声を大にして「ありがとう」と言いたい。まじで。