
自己組織化されたアジャイルチームは無敵です。しかし、残念ですがそう簡単になれるものでもありません。支援したチームに必ずすることになる話のひとつが「意思決定」の話です。
正解がない答えをどう見つけるか?
チームで開発をしていくと、意思決定が必要な場がたくさんあります。
課題をどう解決するか? 間に合わなくなりそうな仕事をどう進めるべきか? 技術的負債をどう減らしていくか?
誰もが満足できる答えがひとつあればいいのですが、そんな都合のいい状況はなかかなありません。どちらかというと、どちらも正しい答えが並ぶ場合のほうが多いかもしれません。
さて、そういうときに、自己組織化されたアジャイルチームはどうやって意思決定すればいいのでしょうか?
自分の意見で生きていこう
最近、『自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ』を読みました。このシリーズは毎回考えさせられるテーマばかりで(生産性とかマーケティングとか)、今回もいろいろ考えさせられました。
この本には「正解のない問題に答えを出す」ための考え方がまとめられています。この考え方は、先程登場した自己組織化されたアジャイルチームはどうやって意思決定すればいいのか?のヒントにもなるでしょう。
個人的に自分が思うのは、最後に決定を生み出すのは、アジャイルチームメンバーのリーダーシップになるのではないかと思っています。それは、その人の熱意であったり、責任であったりするのですが、その一歩がメンバーに届くかどうかがとても重要で、それは正解かどうかよりも重要なのではないかとすら思えます。
ついつい多数決になっちゃいがちですが、多数決は最悪49.99%の思いをなかったことにするものなので、多用する前に、しっかり議論できる場づくりが必要になるでしょう。
さまざまな意見を持った人達が集まり、その意見をぶつけ合ってひとつの答えを信じる。これができないとチームで集まって開発する意味なくなっちゃいますからね。
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アジャイルリーダーシップに関しては、Udemyで詳しく解説しているのでご興味があればどうぞ。