滅びゆく山岳会が潰れかけのIT企業に見えてきた

登山の技術を学ぶために山岳会に入りました。コミュ障で人見知り、年功序列大嫌いな自分にはまったく縁がなさそうな山岳会ですが、大人になって違った世界を見る経験として踏み込んでみたのです。まだ少ししか参加していませんが、SNSなどの台頭でどんどん失われつつある山岳会の状況を見ていると、「なんか将来、潰れてしまうであろうIT企業みたいな状況やな・・・」とびびった感じ。

新しいことを学ばない年寄りたち

僕は新しいことを学ぶとき、とりあえず手に入る本を読み漁って知識を得ようとするタイプです。やってみなきゃわからないものではないなら、やるまえに知識を自分の中で整理しておきたいのです。

ひとまず、登山について何十冊も図書館で借りました。似たような本を何冊も読んでいると、かぶる内容があります。それを登山における共通認識として理解します。

さらに、雑誌だと1年ぐらいの周期で登山における共通認識を特集しているようなので、この1年で発売された雑誌(山と渓谷PEAKなど)を読んで、最近のトレンドを追いかけます。登山の素人であっても、UL(ウルトラライト)が大きなトレンドになっているのは気がつけます。

よーし準備はバッチリ。さて、経験者たちはどんな人達なのか・・・と山岳会のイベントに参加してみましたが、

  • 古い人はXXXXXを使う(XXXXXは古くて最近は使われていない道具や方法)
  • 新しいトレンドや便利な道具を使わない。というか知らない
  • 自分の経験が優先で、人の話を聞かない

といった傾向が、とくにお年を召した人にあるようです。だから、いちいち教えてもらったことを、最新の情報か確認しなければならない。

なんかこんなことよく言っているエンジニアいたなぁと気がついたので、これをIT企業のベテランエンジニアに置き換えてみましょう。

  • ベテランエンジニアは、古いツール、古い言語を使う
  • ベテランエンジニアは、新しいトレンドやツールを使わない。というか知らない
  • 自分の経験が優先で、人の話を聞かない(俺の若い頃は〜)

山岳会が滅びつつある理由

まぁ、ひとそれぞれですからね。ということでそれぞれの価値観を抱きしめながら生きていけばいいと思います。ただ、登山は命に関わるケースもあるので、無事に下山できることを祈っています。

そんな山岳会の未来について、同時期に入会した人がこんな事を言っていました。

もう何十年も参加していた山岳会があったんだけど、高齢化で一緒に山に登れる人がいなくなってしまい、もう会を閉じちゃうみたい

新しいことを学ばない人間がやがて年をとり、高齢化した結果、何もできなくなる。

新しいことを学ばないエンジニアがやがて年をとり、高齢化した結果、何も作れなくなる。

山岳会がこうなってしまった理由は何なのか? とても気になります。

  • 学びを止めてしまい、新しい人からみて魅力的な先輩になれなかったこと
  • 中には自分の価値観を押し付けてくる面倒な長老がいるそうで、そういう人を若い人が敬遠してしまったこと
  • 何も対策をうたかなった、うてなかったこと

こういった問題は、山岳会に限らず、身の回りに結構あるんじゃないかって気がします。

山岳会、奥が深い。

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