自分の子どもたちに「やること」と「やらない」こと

海って怖いよね。でも仲良くなると楽しいんだよ。

後輩と雑談していたときに、「自分の子ども達にどう接しているか」が話題になった。これはまた、なかなかおもしろいテーマで、後輩と僕は似ている性格なので共感する点が多かったが、人によっては相反するものもあるのだと思う。ひとまず我が子どもたち(ピカピカの1年生と、無敵の年中さん)に対して思うところをまとめてみようと思う。

子ども扱いしない

親も子どもに育てられるのだなと感じることがあったので、子ども扱いすることをやめた。たとえば

  • 「じいじ」みたいな言葉は使わない
  • 子供だからと適当な説明はしない
  • だだをこねたら置いていく(抱っこをあまりしない)

なんてことを意識している。

特に「適当な説明をしない」は重要で、「XXXって何?」と聞かれたら、懇切丁寧にわかりやすく答える。道端の花を聞かれたらGoogleレンズで調べる。わからない言葉だったら辞書を調べ見せる。図鑑を活用するなどなど。

前に実家に帰ったときに、おかんからこう言われた。

「あなたの娘には適当なことが言えない」

俺には適当に答えてたのかよというのは置いておいて、これから彼らはたくさんのことを学んでいく。できれば、教えられたことは丁寧に頭の中に並べてほしい。

命令をしない

命に関わることや(火に近づいちゃだめ)、マナーやモラルにまつわること(かたずけたらしまおう、あいさつをしましょう)以外は、命令しない。

毎日のようにうちの嫁から「早くご飯を食べなさい!」と怒られているけど、できるだけ命令をしない。「まぁまぁ、怒る気持ちもわかるけど、怒っても先に進まないからほっておこう」というのが僕の意見で、そのかわりに、「結果的にどうなるか」を話すようにしている。

「ゆっくりたべていたら遅刻して、幼稚園バス乗れないよ。一人で歩いていくの?」
「適当に歯を磨いたら、虫歯になるよ。虫歯はとにかく痛いよ。大人でも泣くしね」

僕自身があれをしろこれをしろ言われたくないので、自己責任でよく考えるようになってほしい。

死について話す

大阪の実家に帰ったときに、いつも家族で写真を撮っている。写真を見返すと、彼らがどんどん大きくなり、両親や僕がどんどん年老いていくのがわかる。

あるとき、娘が「写真撮りたくない」とだだをこねた。なんだか気分がのらないようだ。

そのときはまぁ、なだめて写真を撮ったが、あるときに「時間」の話をすることになり、そのときにこんな話をした。

大阪のおばあちゃんには、年2回ぐらい会っている。おばあちゃんには長生きしてほしいけど、いつどうなるかわからない。もし、仮に今から10年生きてくれたなら、20回しか会えない。20回は、幼稚園のお友達と1ヶ月で合う回数と同じだ。だから、1回1回を大切にしたほうがいい。

ちょうどその年は、僕のおばあちゃんが亡くなったこともあって、死生観について強く思うことがあった。火葬場で見送るときの喪失感は、いくつになってもつらい。でも、火の番をしながら、布団を並べて一緒に寝る機会があったので、しばしの別れをゆっくり理解する時間を持てたように思う。つまりそれは、「さよなら」をきちんとするということと、今という時間の大切さを再確認することなのだと思う。

習慣を大切にする

寝る前は2冊絵本を読む習慣を続けているせいか、子どもたちも本を読むようになった。僕は本を読むのが好きなので、子どもがいるときに本を読んだりする。そうすると、子どもたちも本を読み出したりする。

わからないときは図鑑や地図があるので自分で調べてもらう。それでもわからないならOK Googleすればいい。

勉強も仕事も家出する場合が多いので、彼らも僕の隣で勉強をする。勉強をしていたら、僕も彼らの隣で勉強をはじめる。

習い事は自分で決める

習い事はやりたいならやればいいし、やりたくないならやめればいいと思う。

ただ、習い事は運動がひとつと、勉強がひとつぐらいはやっておくのがおすすめと伝えている。

たとえば、娘はプールとくもんに通っているが、泳ぐのがどんどんうまくなるし(彼女は水中ターンができるが僕はできない)、字もどんどんきれいになる(彼女はきれいなひらがなを書くが、僕の書くひらがなを彼女は読めない)。

小さいうちは、どんな習い事があるかわからないので、いろんな体験入学に連れて行った。今後は、幼稚園や小学校でお友達の習い事を聞いたりして、興味が増えればと思う。

時間やお金を管理してもらう

ゲームは1日 = 年齢 x 10分までご自由にどうぞ。キッチンタイマーを渡してあるので、時間を自分たちで管理してもらう。ただし、お父さんとやるときは制限外でできる。よってお父さんは大人気になる。

子ども向けテレビは、時間帯が固まっているのでその時間だけ見てOK。

お手伝いをしたら10円もらえる。10回やればアイスが買えることも学んでもらう(正確には11回なんだけど)。

娘は小学生になったのでお小遣い制度を検討中。毎月払うのが面倒なので、年俸制度(年齢 x 100円 x 12ヶ月)ぐらいが丁度いいのだろうか?と悩み中。子ども用パスモとスマホの電子マネーで支払いたい。

最近は、うんこドリルをやったら、あつ森でプレゼントを送るルールになった。もしかしたら、お金じゃなくてもいいのかもしれない。

プレゼントは誕生日とクリスマスだけなので計画的にね。

危ないことをする

幼稚園に入る前からはさみを使っている。たこ焼きやお好み焼きは大阪出身のお父さんの出番なので、作るときに包丁作業を手伝ってもらっている。最近は火の付け方も覚えてもらっている。

十分に注意をして、河原で石を投げたり、木の棒を剣に見立てて振り回したりしている。高いところから飛び降りたり、実際に高いところから落ちたりしているが、それもまた学びなのだろう。

転んでも助けないので自力で立ち上がる。そういえば、喧嘩とかで泣いているけど、怪我であんまり泣かないなぁ。

同じものを2個買わない

僕には弟がいて、よくおもちゃの取り合いをしていた。

でも、おやつや文房具などを除いて、何かを2つ買うことはしない。だから、DSは1台しかないし、Switchも1台で、順番に、もしくは仲良く使うしかない。

寝る前に遊ぶ

寝る前に2冊本を読んでも、なかなか眠れないときは、寝る前に少し遊ぶ。

最近始めたのは、美術の勉強だ。現在はプレミア価格になっている『子どものための美術史』を使って、有名な絵画を見ながら

  • 何が書かれているか?
  • この絵を見てどう感じたか?
  • 書いた人はどんな気持ちだったか?

を話してもらう。彼らの考える物語は、予想ができなくて面白く、すばらしい発見を教えてくれる。

もうひとつは、物語ごっこだ。登場人物だけを与えて、それを使って物語を作ってもらう。話しながら考えるので支離滅裂になるが、なんとか最後に「だったとさ、めでたしめでたし」にたどり着くと拍手喝采だ。

彼らの世界はどんどん広がっている。