
最近は何かとテスト自動化が話題になることが多いみたいですが、そろそろテスト自動化のベストプラクティスを探す旅の終わりが近づいてきたように思います。これはすなわち、その他の技術や方法論が歩んできたように、それが当たり前になるまでの時間のはじまりとも言えるかもしれません。おそらく、ほとんどの自動化が失敗という経験を積むのでしょう。いくつかの現場においてその経験は次のレベルへとステップアップするための土壌になるかもしれません。
QAエンジニアリングのはじまり
今月末にあるイベントで「テスト自動化戦略」の話をさせて頂く予定ですが、このイベントは以下のようなアジェンダを考えています。
- 品質エンジニアリングの話
- テスト自動化戦略の話
- Q&A
ひとつめは、mablの創業者でプロダクトオーナーでもあるDanの話です。彼はmablのようなサービスがどのように品質をエンジニアリングするかという話をしてくれるでしょう。
エンジニアリングは「工学」や「技術」を表すことが多いですが、ここで登場するエンジニアリングは、「人間の生活に役立てることを目的とする技術」と言えるでしょう。
個人的には、一部の職人だけが成し遂げられる技術ではなく(それはそれで価値があるかもしれないですが)、誰でも簡単に活用できる技術によって、人々が幸せになるエンジニアリングであってほしいと思います。
テスト自動化ベストプラクティスの終わり
ふたつめは、この数年の経験を詰め込んだ僕の話です。
最近は外で話す機会が増えてきましたが、5年ぐらい前を境に「経験を使い回すような発表を続けてはいかんな」と感じ、現場に引きこもって経験や実績を積み、自分の中で思想を重ねる時間を取るようにしてきました。
その結果、最近になって自分なりの考えを話せるようになってきたので、IT検証フォーラム2019ではテスト自動化の組織の話をして、少し前のJaSST Tokyoではテスト自動化のツールと技術の話をして、今回はテスト自動化の戦略とベストプラクティスの話をしようと思っています。
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もちろん、プラクティスは様々な現場で磨かれていくのでしょうが、世の中は変化をし続けるので、その変化についていくしかありません。次は「自動化が当たり前になった後の世界」を考える必要性がでてきています。
次の経験もまたどこかでお話できる機会があればいいなぁと感じています。