ある人がこんなことを言っていた。「いくつかの仕事をかけもちするとか、時間を切り売る働き方をしたいですか?」。たしかに、働き方改革ブームの影響か「副業」というキーワードをよく聞くけど、それって時間を切り売りするバイトと同じかもしれない。
社会起業家の時代
なんでこういう話になったかと言うと、最近の人材の流動性に詳しい人がいて、その人が言うには、傾向として「社会課題の解決」を志向する人が増えてきたそう。
それは3.11があったからかな? と聞いたら、それもあるかもしれないけど、そういう「お金になりにくいものに投資される状況ができてきたからかも」と言う。お金が余っている問題の影響だろうか。
ちょっと前ぐらいから、↑のような社会起業家の本も増えている。海外だとNPOのCEO報酬は膨大だ。
でもって、その対比として出てきたのがはじめの言葉だった。
副業の時代
ある程度のキャリアがあれば、技術顧問やらスポットでプログラミングとか、副業で仕事をかけもちする働き方で食べていける時代だと思う。
そういった時間を切り売る働き方をしたいですか? それとも、社会の課題を解決する起業家のようにひとつの仕事にうちこみたいですか?
たしかに、リスク分散とか考えると、ひとつの仕事はリスクだ。そのかわり、集中して仕事にコミットする方法もある。
逆に、いくつかの仕事をかけもちしながら働く友人も周囲にいて、そういう働き方もありだなと思う。でもたしかに、それが時間を切り売る働き方だと、バイトと同じ感覚でお金をかせいでしまいそうだから、その状況下で何を得たいか(それがお金なら問題ない)考えるのも大切だろう。
実は僕自身、副業の仕事で1時間与えられたときに、ふと上記のような言葉を思い出したのだった。そのときは「どうやってこの1時間を価値のあるものにするか」に集中できた。
時間は有限だなと改めて思った。