本のフリマ市場は、Amazonのマーケットプレイスが最強だと思っていましたが、ついに2つのアプリが登場しました。「ブクマ!」と「カウル」です。本をたくさん読みたい人間にはたまらない時代到来! というわけで、どちらがおトクかを調べてみました。
ブクマ!とカウル
それぞれのサービスが登場した時期は以下のとおりです。
- 2016年8月25日: ブクマ! iOS版 リリース
- 2017年2月9日: ブクマ! Android版 リリース(累計出品冊数20万冊)
- 2017年5月8日: カウル iOS版リリース
- 2017年6月: カウル Android版リリース予定
参考:
ブクマ!にはリリースのタイミングというアドバンテージがあり、カウルにはメルカリというバックアップ体制があります。
それぞれのサービスについては、ブクマ!のCEOのブログ「ブクマと、メルカリ カウルの考察」がとてもわかりやすく面白いです。
比較してみた
それぞれのサービスは本をいいねできて、その値段の変化を通知で受け取れる。よって、ブクマ!、カウル共に同じ本にいいねして、その値段動向を比べてみます。期間は約1ヶ月です。
ただし、カウルの通知は「最安値更新」の案内だけなので、どの値段になったかはわかりません。そのへんはブクマがいい感じ。
舞台 – 西加奈子
まずは人気の小説。
- ブクマ 3週間前 => 値段のデータなし。たぶん、出品者が出品をやめている
- ブクマ 2周間前 => 350円
- ブクマ 2週間前 => 300円
- ブクマ1週間前 => 200円
- カウル 6日前 => 350円
- ブクマ 1日前 => 290円
ブクマの勝ち。
生産性 – 伊賀 泰代
人気のビジネス書。
- ブクマ 4週間前 => 1,180円
- ブクマ 3週間前 => 1,400円
- ブクマ 2週間前 => 1,200円
- ブクマ 2週間前 => 値段のデータなし。たぶん、出品者が出品をやめている
- ブクマ 1週間前 => 1,100円
- ブクマ 6日前 => 364円
- カウル 1日前 => 1,229円
ブクマの勝ち。
四月になれば彼女は – 川村元気
人気の小説。
- ブクマ 3週間前 => 810円
- カウル 4日前 => 700円
- ブクマ 3日前 => 830円
ブクマの勝ち。
グーグルに学ぶディープラーニング – 日経ビッグデータ
人気の技術書。
- ブクマ 3週間前 => 1,600円
カウルで1ヶ月以上前に出品あり。1,190円だったのでカウルの勝ち。
横浜駅SF – 柞刈湯葉
ちょっとマニアックな小説。
- ブクマ 3週間前 => 1,000円
- カウル 1日前 => 940円
カウルの勝ち。
結果
ブクマ!3勝。カウル2勝。
個人が試したことなのであんまり役には立たない仮説ですが、大衆的な本は圧倒的にブクマ!。マニアックな本はカウルで探すのが良さそう。
また、ブクマの値段傾向を見ていると、徐々に値段が下がっているのが面白いですね。その中でも、高値で売ろうとしないユーザがたまにいるので、それを狙って買うと、市場の半額以下でかえちゃうのがフリマの面白いところかも。
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