
「Top 15 Best Test Management Tools of 2017 – Our Reviews」という記事を見つけたので読んでみました。とてもわかりやすく、うまくざっくりとレビューされていてとてもステキ。有名どころは調べたつもりですがたくさんありますねぇ。
Our day-to-day activities include:
テストにまつわる活動は以下が含まれます。
- プロジェクトサイクルや成果物情報(プロダクト)の開発やメンテナンス
- リリースサイクル内でのテスト成果物の開発やメンテナンス
- トレーサビリティやカバレッジといったテスト資産の確立
- テストスイーツ、実行ステータスや実行結果のキャプチャといったテスト実行サポート
- 分析のためのメトリクスやレポーティング
- バグ管理
こういったテスト管理プロセスをサポートするためにツールが役に立つということです。
ここはとても重要ですね。
エクセルでやってることをツールに置き換えるだけなら、道具が変わっただけであんまり効果がなくて、自分たちの仕事の流れを支えたりよくするためのツール利用ですから。
それでは紹介されているテスト管理ツールを見てみます。
1. qTest

ナンバーワンの太鼓判をうけたツールがこの「qTest」。前に調べたことがあったので感慨深いです。
https://daipresents.wordpress.com/2017/qasymphony/
このツールは要件管理からバグ管理まで、トータルで提供しているので、かなり作り込まれたツールです。扱うサービスやプロダクトによりますが、個人的にはWebサービスでここまでやらんでもよいかなって思うボリューム感。
逆に、しっかりとした品質確保が求められる環境であれば、かなり効果的に使える気がします。
お値段はお問い合わせなのでお高そう。
サイト: qTest – qaSymphony
2. PractiTest

SeleniumやJenkinsといった自動化ツールとの連携までできちゃうのがこの「PractiTest」。最近のテスト管理ツール傾向は、こういったツール連携は当たり前なのが感慨深いです。さらに、APIがあるのでさらに細かいカスタマイズも可能。
お値段は1アカウント月$35。
サイト: PractiTest
3. Zephyr

JIRAアドオンの中でテスト管理といえば、100カ国9000社で使われているという「Zephyr」だそうです。昔、ヤマハのゼファーに乗っていたので感慨深いです。
JIRAのチケットをケースとして管理するので、バグ管理も楽そう。でも、機能が多すぎてもっさり動くJIRAを使いはじめることは、大企業病がはじまるのとおんなじタイミングな気がして好きになれない自分がいます。
お値段は10アカウント月$10とお安い感じ。
サイト: Zephyr
4. Test Collab

「Test Collab」はモダンらしい。モダンとは何か。感慨深いです。要求管理から自動テスト実行も可能。ただし、バグ管理は外部ツールを利用とのこと。
お値段は1アカウント月$25。
サイト: Test Collab
5. TestFLO for JIRA

Zephyrと同じくJIRAプラグインのTestFLO。機能紹介に「Zephyrからインポートできます」とあるのが感慨深いです。
お値段もZephyrと同じ10アカウント月$10とお安い感じ。
サイト: TESTFLO
6. XQual

調べたけどあんまりよくわからなかったので感慨深いです。今時めずらしくクライアントアプリをインストールするタイプ。いろいろキックできるCIサーバみたい。ALMってことなのでアプリケーションライフタイムマネジメントツール。
お値段も謎。
サイト: QXual
7. TestCaseLab

2016年にリリースされたばかりのツール。こういう若いツールが登場してくるのは感慨深いです。わかりやすくてシンプルなデザインで使い勝手は良さそう。バグ管理は別ツールとの連携タイプ。
お値段はアカウント無制限で月$28からとかなりお安め。個人的にはこのツールよさそう。
サイト: TestCaseLab
8. QAComplete

これを調べだした時点で、もうどのツールも同じに見えてきたのが感慨深いです。
お値段は同時接続ユーザ1名につき年$719。月$60ぐらい。
サイト: QAComplete
9. QACoverage

ニュージェネレーションテストマネジメントツールということで感慨深いです。だんだん説明が雑になってきましたね。
お値段は1アカウント月$5。
サイト: QACoverage
10. Stryka

アップルウォッチでも画面が見れるというのが感慨深いです。こちらもテスト関係の統合ツールを提供している会社。
お値段わからず。
サイト: Stryka
おわりに
今回はベスト10のみ調べましたが、記事を見ると「ベスト15」なのに20個以上紹介されています。これ以外には
- JIRA
- TestRail
- TestLodge
- ALM by HP
- QMetry
- Testuff
- Gemini
- TestLink
- Silk Central
- IBM Rational Quality Manager
- VersionOne
- TestPad
- Aptest
- SpiraTest
- Meliora TestLab
- SmarteQM
- Test Run
- Test Wave
- Enterprise Tester
- TestLog
- QaTraq
個人的には今後こういったツールに求められるのは、基本的な機能以外だと
- ケースだけでなく要件の管理と連携
- 自動テストと連携できるオープンなAPI(実行結果の反映とか)
- 単純なバグ管理ツールとのインテグレーションだけでなく、Slackといった様々なツールとの連携
あたりな気がしています。いつかは自分たちでツールを作る必要がでてくる予感。
参考: Top 15 Best Test Management Tools of 2017 – Our Reviews by Software Testing Help