
ミャンマーのガパリビーチに行ってきた。ここは、2016年にTripadvisorでアジアのベストビーチに選ばれた話題のビーチだ。そこは、開発が進んでおらず、手つかずの最後の楽園だという。いつかはなくなってしまう風景や雰囲気をまだ体験できるうちに、そのビーチを求めて旅をした思い出を書いておく。
ガパリへの道のり

ミャンマーへは、ANAの直行便があるが最安値で往復73,150円、高ければ172,150円ととても高い。できるだけ安く行きたいなら、どこかの国を経由していく必要がある。エクスペディアで調べてみると、バンコク経由が一番多かったので、タイ国際航空の深夜便61,630円(往復)を選んだ。
しかし、あとで調べてみると、ANAの直行便も悪くない。行きはAM11:00から8時間と、1日つぶれてしまうのが残念だが、帰りは PM22:10から6時間なので、帰りはこちらを選ぶのもありだ。
タイ国際航空は、事前チェックインすれば、空いているカウンター(Internetと書かれたカウンター)を利用できる。列の長さが5倍ぐらい違うので、24時間前からやっている事前チェックインをしておくとスムーズ。宿泊先のビジネスセンターを使えば、帰りの便のチェックインもできるはずだ。今回利用したヒルトンだと、ライブラリに大きなMacとプリンタがあった。

ミャンマーに観光で行くならツーリストビザが必要になる。eVisaでインターネット申請できるが、上のように到着後の入国審査前に申請も可能。ただし、ここでNGならそのまま帰るしかないので、事前申請をやっておくほうがいいだろう。僕の前の勇気ある外国人女性が、ビザなしで入国審査に突っ込んで止められていた。
ビザ申請の手順は以下を参考に。

僕らの飛行機は10:00着。いい時間だったのか、入国審査(イミグレーション)は10レーン開けてくれていたので、10分で完了。

荷物受け取り場所には両替所が並んでいる。ここは古いターミナル2で、 1ドル1352チャットだった。新しいターミナル3だと1350チャットだったので、みんなここで両替。ちゃんと機械を通して数えてくれるので安心。
ネットで現地情報を調べてみると、ミャンマーは新札じゃないと受け取ってくれない説が多かったので、横浜駅の横浜ポルタにある横浜銀行の外貨両替プラザを利用。ここは新札での両替だけやっている。しかも、枚数も選べるので、100ドル2枚、10ドル5枚、5ドル5枚、1ドル25枚にして、200ドルだけミャンマー・チャットに両替し、残りは予備としてドルで持っておいた。
しかし、使い込んだドルが使えたので、もう古い話かもしれない。100ドル札の交換レートが一番いいという噂があったが、札ごとのレート表がなかったので、これももうそうなのかもしれない。
ミャンマーのことを調べると、ドル払いもできるという情報が多い。だから、100ドルだけ残しておいたのだが、確かにドル表記の値札は、空港やホテルにはまだあるが、「チャットで払う」と言うだけでチャットで計算しなおしてくれる。「ミャンマー、ホテルなどの外貨受け取り原則禁止に」というニュースにもあるように、ドルがなくても過ごせるようになったのかもしれない。
今回用意した予算は、僕は「もしものとき」を考えて500ドル。友人は全員300ドルだった。結果的に、3泊5日の日程で、ホテル朝食付きだったので昼と夜は外食、ツアーやタクシー(トゥクトゥク)は現地調達、お腹いっぱい飲み食いして、みんな200ドルぐらい利用だった。お土産を考えると250ドルぐらいで収まるのでかなり安い旅になった。僕らはチャットを使い切ってしまい、ちょっとだけドルを使った。

ここターミナル2には、SIMカード売り場も並んでいた。国内線である隣のターミナル3にはなかったので、SIMをゲットするならここでやっておく必要がある。チャーターしたタクシーやトゥクトゥクの運転手に「今迎えに来て」と連絡がとれるので、電話はあったほうが便利。
ミャンマーのドコモ的な存在がMPTらしいが、3Gなので遅い。ガパリだとアンテナ一本で平均250kbps, MAX539kbpsだった。ホテルのWifiは優秀で、たまに詰まるけど5~10Mbps出ていた。
SIMカードはヤンゴンもガパリも1,500チャット。 それに加えてデータ量を選べて、5GB10,000チャットだった。テザリングして4人で4日使ったが、2~3GBぐらいあれば十分だった。
設定は端末の言語を英語にしてわたせば設定してくれる。僕のAndroidくんはSIMをうまく認識してくれず、友人のiPhoneくんががんばってくれた。

準備ができたらいざガパリへ。空港人にチケットを見せると、ターミナルと窓口の場所を教えてくれた。国内線への乗り換えなので、新しいターミナル3に移動しなければならないらしい。シャトルバスもあるが、歩いてすぐなので歩いて移動。

新ターミナルは本当に新しいが、まだなにもない。トイレには清掃員が常駐しているみたいで、めっちゃきれい。
WIFIは30分無料。喫煙所あり。無料のウォーターサーバーあり。ラウンジはビュッフェ付きで7000チャットだった気がするので、レストランより安いかも。

レストランやカフェやKFCがある。チャーハン3,500チャット、紅茶2500チャット、ペプシ600チャット。コンビニもひとつあった。このコンビニは、パンやお菓子がビュッフェ形式になっているのがめずらしかった。日用品は少ない。

ガパリビーチのあるサンドウェー空港(Thandwe)に向かう便はプロペラ便。国内線は何社かあるが、我らがExpediaでは検索はできても結果が出てこない。
スカイスキャナーだと予約できるみたいだが、僕は(SNW) Thandwe Airport Arrivals – FlightStatsを参考に、自分たちの日程にあったフライトを探して予約した。利用したのはAir KBZ。
サンドウェー空港へのフライトは、曜日によって本数が違ったりするので注意。ヤンゴンからの国内線は、国内を回るルートが多く、一つがつまると全部遅れてしまう。だから、乗り継ぎは3時間ぐらいあるほうがいいらしい。僕らのときも1時間遅れていた。

サンドウェー空港までは50分。降り立つと一気に南国感が高まる。こうやって歩いてターミナルに入っていくのは沖縄離島みたい。

ここでもまたイミグレーション。ノートにパスポート番号を書いている気がするので時間がかかる・・・。
事前に到着時刻や便名をホテルに伝えておけば、送迎を手配してくれる。ターミナルにBaggage claimはなく(多分、作っていた)、外に出て荷物を待つ。荷物は門みたいなところから直接外にでてくる豪快なシステムだった。
ガパリの地図

ガパリには大きな道がひとつだけ海沿いにはしっている。だから、ほぼ迷うことはない。

レストランでゲットしたガパリマップがこちら。空港から下に進んでいき、真ん中あたりにあるゴルフ場までが北のエリア。そして右上に伸びている道を進めば、サンドウェーの街がある。
今回泊まったヒルトンはこのエリアにあり、空港から5分の場所だ。ただし、ホテルのビーチが岩場で、満潮時に砂浜がなくなるので、遊泳するならトゥクトゥクで10分ぐらいの場所にある「パブリックビーチ」に行くか、人気のあるアメージング ガパリ リゾート(Amazing Ngapali Resort)付近まで行く必要がある。

南エリアはこんな感じ。ゴルフ場を抜けて湖の近くまでくれば、パグリックビーチが広がっている。ビーチにはレストランが並んでいて、夕日を見ながら食事を楽しめる。
さらに下に行くと、Fisherman Villageがあり、地元の漁村風景を見ることができる。また、シュノーケリングポイントでレストランもあるPearl Islandもここに位置する。
ヒルトン ガパリ リゾート & スパ

いつもは寝るだけなので安い宿を選んでいたが、今回はヒルトン ガパリ リゾート & スパ(Hilton Ngapali Resort &Spa)を選んだ。その理由は、フロントに入ると目の前に見えてくるプールだ。

ガパリのビーチは、遠浅で砂が巻き上がり、波が強く環礁がないのでサンゴが育ちにくい。だから、シュノーケリングするには向いていないのだ。だから、いつでも気持ちよく泳げるように、プールが一番いいところを探したらここだった。
水はちょっと冷たく、朝夕に入るには勇気がいる。しかし、日中はやっぱり鋭い日差しなので、冷たい水が心地よい。プールは毎朝掃除されていて、透明度も十分で快適だった。
それにしても、道や浜辺にはゴミが落ちているが、ガパリの人たちはホテルやレストランの掃除をきっちりする。

部屋はコテージ風に分かれていて、広々とした敷地内には水辺が広がっている。蛇口の水も冷たくて、飲むことはなかったが、歯磨きもシャワーも、口をむーっとせずに使えた。ダムが近くにあるみたいだから、水に恵まれた場所なのかもしれない。
ただ、水が多いので蚊がいる。部屋には電気じかけの蚊取り線香があり、扉の開け閉めを気にしていれば問題なかった。夜、ビーチの近くで酒盛りをしたが、多少噛まれたが気にならなかった。

一番安い部屋でこの広さ。たまたまやっていた割引価格が、3泊で一部屋62,353円だったので、一人1泊1万ぐらいと、このあたりでは高い(安宿で1泊1,000円ぐらい)。

バスタブとシャワールームは分かれている。トイレもキレイ。洗面所も広い。アメニティもあるので、歯ブラシ以外はいらない。さすがヒルトン。

朝食は洋風でパンが美味しい。現地飯もうまい! 自分で味付けできる麺がうまい。麺がうまい国は、食に困らない。Expediaだと、朝食付きで三泊+2,500円。メニューを見ると、朝食が15,000チャット(当時約1,300円)だったので、Expedia通したほうが安い。
ホテルで食事するなら、ピザ10,000チャット。缶ビールが6,000チャット。缶ビールは最安値1,500チャットだったのでかなり高い。
スタッフはよく気がつくし、目があうと、にっこり笑って「ミンガラーバー(おはよう/こんにちは/こんばんは)」と会釈してくれる。だから僕らも、「ミンガラーバー」、「チェーズーティンパァデェ(Thank you so muchと丁寧バージョン)」とかいろいろ覚えた。
日本語と似ている「シンメー(締めてください)」と「チョーゥンメイ(とてもおいしい)」は多用したが発音が悪いのか、伝わりにくい・・・。
ガパリを楽しむ

朝は6時に起きてジョギングをした。セブはジョギングなんて無理。危険。プーケットはそういう感じの場所じゃなかったので、ビーチリゾートでゆったりランニングという夢がひとつ叶った。

折り返し地点で浜辺に降りて戻ってくるコースが約3キロ。砂浜は硬いので走りやすい。朝焼けが海に広がってものすごくキレイ。

ヒルトン前はこのように岩場が多い。この時間は水が引いているが、満潮時は柵に波がドカーン! と打ちつけてきて怖い。

パブリックビーチやレストランへの移動は、トゥクトゥクが便利。値段は乗る前に交渉なので、人数、片道(1Way)か往復(2Way)を決めて値段を確定しないと、あとで「往復だから倍ね」とかになってしまうので注意。
ヒルトンからパブリックビーチまで、往復4人で10,000チャット(一人2500チャット、10分ぐらい)。ちなみに、せっかくリゾートに来たのに、勝ち負けをつけるような交渉をしたくなかったので、できるだけ言い値で払った。ヤンゴンではあきらかに高く言う人がいたが、ガパリではそんな感じではなかったので、まぁいっかな。
ホテルの前にいたトゥクトゥクの兄ちゃんが、僕らの専属としてずっとがんばってくれた。彼は「何時間でも待ってるから行っといで」というタイプで、朝迎えに来てもらう時間を決めようとすると、「朝からいるから大丈夫」だって。たしかに、朝6時ぐらいから門のところにいたもんなぁ。
英語はホテルやレストランなら通じる。しかし、運転手さんだと厳しいので、英語を話せる人を見つけると、誤解が少なくていいと思う。特に値段交渉のときは、あとで揉めると場が白けるので、筆談するとか工夫したほうがいい。
トゥクトゥクから見た街の雰囲気は、短いが上の動画を参考までに。クラクションを細かく刻むのは、アジアならどこでも同じなのかもしれない。ショップはポツリポツリとあったり、密集している地域があったりする。入りやすそうな店なら入っても怖くない。
気になる衛生面は、ガパリはホテルがキレイで推薦なので快適。レストランだと桶で水を流すタイプもあったが、お気に入りレストラン「Sea Queen」には水洗トイレも併設されていた。
料理は美味しかったけど、ローカルレストランの場合、サラダとフルーツのような生物はできるだけ避けるようにした。さらに、お金を触るたびに手を洗い、ウエットティッシュを多用(40枚入り2個あれば十分)した影響か、だれも腹痛にはならず元気! 屋台はさすがにやめておいた。

Pearl Islandへのシュノーケリングは、パブリックビーチやAmazing ホテルあたりに看板があるのでそこで頼める。僕らはトゥクトゥクの兄ちゃんに頼んで4人で送迎込み45,000チャット(半日、4時間ぐらい)。一家族15,000チャットで行った人がいるので高かったのかもしれない。
この島はレストランがあり、缶ビール3,000チャットとレストランの倍額ぐらい。でも、ここのビールが一番キンキンに冷えていた気がするので、払う価値はあった。

海の透明度はいまいち。岩場があって、サンゴもほとんどない。ちょっと泳いで、ビーチサイドでボーっとして・・・をする場所なんだろう。9時ぐらいに行って、昼ごはんまで遊んで、ご飯を食べて帰る半日コースで十分楽しめる。

あとは、プールで本を読んだり、ビールを飲んだり、寝て過ごした。ずっとヤシの木を眺めていた気がする。
ガパリは乾季だけ来れる場所だ。雨季はホテルもレストランも閉まっている。乾季とはいっても北半球なので、朝晩は少し寒いぐらいに涼しくなる。だけど、日中は強い日差しになるので、日焼け止めは必要(塗っておけばよかったと後悔中)。
乾季なので日陰は涼しく、暑く感じたら冷たいプールに入って休憩。これを繰り返すだけの一日も悪くない。
これ以外だと、レンタサイクル(ホテルの自転車は無料で使えた)で出かけたりもできて、トゥクトゥクと違って、ローカルな雰囲気が一気に近くなるので、走っているだけで楽しい。でも、ヒルトンからパブリックビーチは結構遠く、夜は無灯火の車が走っていたりするので注意が必要だった。
上に貼り付けたガパリマップにも、ひとつだけダイビングショップがあったので、ダイビングもできると思う。ただ、ここはそういう場所ではなくて、ぼーっとすごす何もない場所だろう。よそでできることは、よそでやればいいんだきっと。
ガパリ飯が美味すぎた

ミャンマーの食べ物は大量の油を使うのが特徴なので、誰もがお腹をこわすらしい。あと、辛い料理も多かった。お腹が弱い僕としてはとても心配していたが、ところがどっこいぜんぜんそんなことなかった。
カレーは上のように、僕らの考えるカレーっぽくない。どちらかというと、素材(左はイカカレー)にカレーと呼んでいいのかわからない油中心のソースをかけたのがミャンマー風だ。
どこのレストランもそうだったが、チキンやポークより、シーフードを選んだほうがいい。例えば、イカカレーや、エビカレーを選べるが、シーフードカレーにすれば全部入っている。魚だとバラクーダの白焼き(グリル)がめっちゃ美味しかった。
上の写真は、人気レストランのSea Queen。しっかりもののお姉ちゃんと、仲の良い弟さんがフロアをきりもりしているのがとてもいい。料理も美味しくて値段も安い(缶ビール2,500)ので、何回も通ってしまった。

最後にはお母さんも挨拶に出てきて、デザートはスイカをサービス。貝ブレスレットとバナナをお土産にくれた。英語も通じて、彼らもヤンゴンに住んでいて、乾季だけレストランを開きにここに来るのだという。
料理についてくる上のソースがとても美味しくて、チャーハンにかけると風味が増す。お母さんが言うには、ベースとなるソース(隣のショップで売っていて、友人が一本買っていた)にライム、砂糖、青唐辛子、にんにくを入れるらしい。毎朝作ってるお手製なので、レストランごとに味が異なるのが面白かった。お袋の味なのかな?

Sea Queenの隣には、お母さんの妹がやっているお店があるので、よってみた。左上にぶら下がっているバラクーダらしき干物が圧倒的。お母さんがついてきて、ショップに置いてある商品を開けては「食べてみろ」と進めてくる。いやぁ、、、素手で渡されると怖いんだけど、断りにくいしなぁ・・・。
思い切って食べてみるが、ガパリのビーチ沿いで日干ししている小魚の煮干しがすごく美味しい(それ以外もいろいろくれたのだが、みんなお腹は大丈夫だった)。ビールのつまみに一袋購入1,000チャット。ビールはライセンスがなくておいてないそうだが、お酒をおいているお店は、いくつか発見できたので、初日にまとめ買いしておけば、ビールに困らなくなる。

Sea Queenと同じく、海沿いではなくて道沿いだけど、Ngapali Kitchenも人気店。海老のグリルを頼んでみたが、味が濃くて美味しい! よく食べる男4人だと、チャーハン2つ+カレー2つでちょっと足りなく感じるぐらい。
そこにつまみとしてエビのてんぷらをつけたり、気になったメニューを追加するといい感じ。「シェアしたい」と伝えれば、小皿をくれるので、いろんな味を頼んだ。

The Green Umbrellaは、パブリックビーチの入り口にあるので立地条件が抜群。ビールも1,500チャットと、地元ショップの値段と変わらない。
ご覧の通り、引き潮だと砂浜が広くなる。しかし、結構レストランの手前まで波が来るのだ。

こちらは、Sunset View Beach Bar & Restaurant。ビーチ沿いのレストランに行くなら、日の入り1時間前のハッピーアワーを狙っていけば、安く飲めるし、夕陽も楽しめる。
ガパリに滞在中は、最終日を除いて雲一つない天気だったので、水平線に沈む夕陽を見ることができた。ビール片手にぼーっと見てしまう。
ヤンゴンへ

最終日はヤンゴンにちょっとだけ寄り道して帰る。チェックインのときに、飛行機のチケットを聞かれるので、便名などを伝えておけばリコンファーム(チケットの確認作業)をしてくれる。チェックアウトの前日に、フロントでロビー集合時間を聞いておくこと。
ヒルトンから飛行場へは5分だが、1.5時間前に行くのがいいらしい。ただ、再度のイミグレーションも一瞬でおわり、やることがない! サンドウェー空港は工事中。大きく拡張しているように見えた。小さなカフェと、モバイル端末を売っているショップだけがあった。
手荷物を預け、またイミグレーションをして、やることがないので、作りかけの二階から風景を眺めた。そして、出発ロビーへと向かうと、小さなカフェとお土産屋があり、冷房があった。どちらもどこかのホテルのショップのようだったので、値段が高かった。缶ビール3ドル。
そしてなんと、出発時刻30分前に、全員揃ったからか早めの出発! 早く飛行機が出ることってあるんですね。
ヤンゴンに到着後、念のため荷物預かりサービスを聞いてみたが、事前情報通りやっぱりない! だから、タクシーの運転手と半日貸し切りを交渉した。ミャンマーのオプショナルツアー予約ができるVELTRAだと半日一人59ドル(4人だと約240,000チャット / 約24,000円)だったので、4人1時間10,000チャットは安かったのかもしれない。
まずは人気スポット「シュエダゴン・パゴダ」へと向かう。空港からだと8,000チャットが相場らしい。ちょっと混んでいたが、30分ぐらいで到着。

タクシーの運転手ゾゾが、入館方法を教えてくれた。裸足になって靴を預け、返してもらうときにお布施を行うのがマナー。膝上を出すのがだめらしくて、そういう一には民族衣装のロンジーを借りる(デポジット制)か買うかする必要がある。
さらに、入り口にいたキンさん(Khin Saw Aungさん)というガイドが、日本語と英語が上手だったので、10,000チャットで案内してもらった。だいたいひとまわりするのに1時間ぐらいかかるらしい。
ガイドははじめてだったが、いろんなことを質問できてとてもよかった。これからの旅では、現地ガイドを必ず頼もう。メールアドレスは khinsawaung1956[a]gmail.com だそうなので、行くならぜひどうぞ。上品な年配の方です。
パゴダは丘の上にあるので、階段かエレベーターを利用。階段にはたくさんのお土産屋さんが並んでいた。それにしても大きな建物だ。両替もできて、1ドル1,375チャットと、空港よりちょっとレートがいい。

シュエダゴン・パゴダは、2600年前に作られたお寺。当時は小さかったが、増設されてこんなにも大きくなったそうだ。一番大きな仏塔には金が貼られていて、大きさと輝きに圧倒されてしまう。
金箔はたしか2,000チャットぐらいで買えて、仏像に自分で貼り付けられるらしい。

ミャンマー市民は、パゴダに朝と夜お参りするらしい。日陰は休憩スペースみたいになっていて、誰もが寛いで談笑していた。デートしているカップルもいた。
それにしても、この信心深さには敬意を払う。この信仰心が、安らかな国民性を支えてるのかもしれない。

パゴダには4つのブッダが東西南北にあって、さらに曜日ごとに仏像がおいてある。生まれた曜日の仏像に水をかけながら、願い事をするという。

キンさんとわかれ、ドキドキしながらタクシーへ。おお! 運転手は 逃げずにいた! みんなキャリーがなくなっても泣かないようにしていたが、これなら大丈夫そう。
シュエダゴン・パゴダから、ダウンタウン近くのボージョーアウンサンマーケット(Bogyoke Aung San Market)へ移動。混雑していたので30分ぐらいかかった。信号がかわるのに5分以上待つし、割り込みを許さない文化みたいなので、そりゃ渋滞するわな。

マーケットの中心には宝石のお店が並ぶ。翡翠とか石が流行ってるみたい。入るとすぐに「名古屋で働いていました」的な若い兄ちゃん数人が呼び込みでやってきた。

レストランを探していたので連れて行ってもらったが、ちゃっかり自分のコーラを頼むところがなんともなぁ。ランチはひとり6,000チャットぐらい。ここは油がすごく多くて、中華料理みたいな味付けだった。あんまり美味しくなかった。
彼のやっているロンジーショップにも寄ってみたが、他と比べると倍額だったので「他も見たいから」と断って移動。はっきり伝えると引き下がってくれた。
多分、これから先、そういう街になってしまうのだろうか。お金や勝ち負けの問題というより、価値に対して相当な対価が支払われるという原則を守れない国は、きっと豊かな国にならないし、尊敬されない。これはミャンマーのような発展途上国だけでなく、日本でも同じだと思うのだ。

時間が余ったので、少しだけダウンタウンを歩いた。一気に民度が高くなるが、身の危険はあまり感じなかった。ガパリだと、すれ違う人がみんな珍しそうに見てきたが、ここはそんなに気にしないみたい。
ヤンゴンだとホームレスも多くなり、レストランで食事している間、ずっと僕の背中をつつく女性がいた。ちょっと痛いぐらいにつついてくる。アジアを旅するようになって、その貧困に直面したときに、どうすればいいのか、まだ答えが見つかっていない。だから、毎回、同じ気持ちになる。ああ、生きるって大変だ。
帰りはダウンタウンから空港まで、タクシーで1時間ぐらいかかった。ダウンタウンはとても混んでいるので、やっぱり2時間ぐらいは見ておいたほうがいいのだろう。
帰りもバンコク経由のためターミナル2へ。出国ロビーには土産物屋がならんでいるので、ここで探してもそれほど高くない値段で買える。
注意したいのは食事。レストランがひとつと、カウンターしかない軽食屋がひとつとしけないので、帰りの便の客ですぐに満席になってしまう。だから、早めについてレストランに直行。そこでゆっくりしてから、手荷物検査に進む前に(出発ゲートに入るときに検査がある)、お土産屋を探したほうがいい。ゲート前には自販機くらいしかない。
レストランではチャットが使えるので、そことお土産で使い切ること。両替はあるけど、チャットからドルにはできなかったので、バーツにして経由地のバンコクで使い切った。出発ロビー前にドルに変えとくべきだった。
おわりに
今回のタイムスケジュールは以下を予定していた。そして、ほぼ達成できた。
- 12/15(木)
- 0:20 HND 出発。
- 5:25 バンコク(BKK)着
- 乗り継ぎ(2h35m)
- 8:00 BKK 出発
- 8:45 ヤンゴン(RGN)着
- 乗り継ぎ(4h)
- 12:45 RGN 出発
- 13:35 サンドウェー(SNW) 着
- 12/16(金)
- AM:シュノーケリングツアー、PM:サイクリングなど
- 12/17(土)
- プールでのんびり
- 12/18(日)
- 10:10 SNW発
- 11:00 RGN着
- 首都ヤンゴン観光
- シュエダゴン・パゴダ
- アウンサンマーケット(昼食も)
- 15:30ごろに空港に出発
- 17:00ごろ空港到着
- 19:50 RGN発
- 21:45 BKK着
- 23:15 BKK発
- 12/19(月)
- 6:55 東京組 羽田着
深夜便を使って、1日目と最終日の時間を確保したのがポイント。こうすれば、初日は昼から遊べて、最終日に経由地に立ち寄れる。そして、(まだ経験していないが)飛行機の遅延も乗り切れる余裕ももてる。
予算は、ツアーだと高かったので、エクスペディアで手配した。ホテルもタイミングよく割引価格だったので、まとめて頼めた。羽田発3泊5日で83,202円(バンコクまで往復:61,630円、バンコクからサンドウェー21,572円)。
ガパリ情報がぜんぜんないけど、『地球の歩き方』はやっぱり参考になる。
それ以外には去年、タイに行ったときから、事前にその国の歴史を読んで勉強するようになった。
今回の旅本は『モーターサイクル・ダイアリーズ』。最後まで読めなかったけど、ヒルトンのライブラリに置いてきたので、また行ったら続きを読もう。
*
年に一回の楽しみである海への旅も、今年で12年目を迎える。その間に、誰かが結婚したり、誰かの子どもが生まれたり、行く仲間も変わり、変わらないものもあった。
いつまでこれを続けられるかわからないが、毎年、これが最後かもしれないと思うと、旅がどんどん楽しくなってきた。
帰りの飛行機で、友人とこんな話をした。
「今度は10年後に来たい」
ミャンマーはこれからどんどん変わっていくだろう。その10年で何が変わって、何が変わらないのだろうか。
変わってしまうのはミャンマーなのか、それとも僕らなのか。
そんなことを考えながら、夢のような楽園生活を終えることにする。
来年早々に初ミャンマーです。非常に参考になりました。詳細を綴ってくださりとても感謝です。おかげで決心がつき、昨日チケットを購入しました。私も今から少しミャンマーについての歴史を理解して、訪れる事にします。どうもありがとうございました。
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よい旅を!
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