
2016年は、子供の絵本をたくさん読む機会があったので、合計で273冊読めました。感想はブクログに書いているのですが、そのなかで最高評価星5つだった5冊をご紹介です。
写真がもっと上手くなる デジタル一眼 撮影テクニック事典
初心者でも楽しく読めてわかりやすい。これは名著。
なんとなく開放で撮りまくっていましたが、この本を読んで、「ポートレートはF2.5らへんだな」とか、「風景はF8ぐらいだな」とか考えるようになり、写真を撮る楽しさがちょっとわかってきました。
「こういう場合、こうする」という書き方でまとまっているので、撮りたい写真を探しやすいのもとてもいいです。
リンク: 写真がもっと上手くなる デジタル一眼 撮影テクニック事典101
恋歌
すごい本。読みはじめがつらかったけどあるところで一気に物語が進み止まらなくなる。尊王攘夷とはなんだったか? 水戸藩天狗党に嫁ぎ、華やかな時代の裏側を生き延びた歌人の壮絶な物語。
徳川末期に表舞台に立ち、やがて消えていった水戸藩。薩長土が目立つので、なかなか知る機会がありませんでしたが、その裏で戦っていた天狗党の壮絶な生き様を、そこに嫁いだ樋口一葉の歌の師匠の目を通して描かれています。
はじめは「恋の話かなー」程度に読んでいましたが、だんだん「お、おお、おおお、おおおおおお!!」となり、本にのめりこんでしまう物語には圧倒されっぱなし。最後も「おおおおおおおおおおお(泣)」となってしまうこと必須です。
リンク: 恋歌 (講談社文庫)
知ろうとすること
事実はひとつしかないけど、見方によって沢山生まれるときもある。福島のことがとてもクリアになった。
風評被害で苦しむ福島。福島に住んでいる人でさえ「ここにある食べ物は全部危険」と考えていたりする。そこに冷静に科学的に事実を見極めようとする原子物理学者の早野龍五さんの記録。
しかしながら、「福島は・・・」と考えている人も実際にはたくさんいるという事実もあります。それでも。それでも、事実を知ろうとすることはとても大切なことだと考えさせられた一冊。
リンク: 知ろうとすること。 (新潮文庫)
ご冗談でしょう、ファインマンさん
子供に読ませたいすばらしいエッセイ。ノーベル物理学賞をとった先生は、ユーモアと好奇心に満ち溢れ、信念を持って人生を楽しむすばらしい人柄だった。人生はこんなにもカラフルになる。先生は自分でそれを証明している。
どれほど普通な日常であろうとも、見る人にとっては特別になるということ。ファイマン先生のエッセイは、時折物理の小難しい話も出てくるが、金庫を破ったり、森で踊り狂ったり、ユーモアのある日常を過ごす先生からでてくるエネルギーがキラキラして美しい。
「ああ、こういう生き方をしたいな」と思わせてくれた一冊。
リンク: ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
エンデュアランス号漂流記
すばらしい本だった。初の南極大陸横断を挑むも遭難。しかし、不屈の精神とリーダーシップで奇跡の全員生還を成し遂げた冒険録。
まだ世界に未踏の地がたくさんあった大冒険時代。流氷に行く手をはばまれ、2年近く遭難して生還した人たちの物語。
極限状態でのリーダーシップ、人間の性などに、生きる力を教えてもらってる気がするので、最近は冒険録にはまっています。確かこの本は、Amazonのジェフ・ベゾス氏が好きだったはず。
リンク: エンデュアランス号漂流記 (中公文庫BIBLIO)
聖闘士星矢 28巻
黄金聖闘士が揃った時は泣きました。
子供の頃に大ヒットした漫画『聖闘士星矢』。今年は生誕30周年で、各種イベントもありました。
https://daipresents.wordpress.com/2016/saint-seiya/
アニメを見ていたので、漫画の続きをこの年になってはじめて読みましたが、なかなか揃わない黄金聖闘士がそろったときと、フェニックスがアイオリアのクロスを纏うときにブワッ!となってしまいました。
リンク: 聖闘士星矢 28 (ジャンプコミックス)
おわりに
本以外だと、以下のアニメが星5つでした。
いい本や映像に巡り会えた2016年でした。今年もいい出逢いがあるといいな。