娘がクリスマスをわかってきたので、しっかりとしたサンタクロースになれるように、サンタクロース講座を受けてきました。講座はみっちり3.5時間。それでも、あっという間の講座で面白かったです。
サンタクロースへの道のり
きっかけはこのポスターです。僕が住んでいる鶴ヶ峰は、街の行事が掲示板や街角に貼ってあるので、子どもがいると何かとチェックするようになりました。
今回見つけたのは「サンタクロース講座」。しかも、講師がサンタクロースプロジェクトの代表。なんともまぁ、あやしい講座です。
それでも気になったいたので、申し込もう申し込もうと思っていたら、申込日時から日がたってしまいました。「もう満席かなー」と思って電話してみると、二つ返事で「まだ空いてますよ」の声。当日行ったら講師と僕の二人っきり・・・だったらどうしようという妄想がよぎりましたが、勇気を出して申し込みました。
サンタクロース講座
講座が開催されるのは「鶴ヶ峰地域ケアプラザ」です。入り口には講座について何も書いたなかったので、恐る恐る入ってみると、サンタクロースが午前から夜間まで、場所を抑えていることを示す看板がありました。さすがサンタ。抑え方がエグい。
受付を済ませるとすぐに着替えです。講座の受講中は正装であるこの衣装を着ます。あとは、講座の資料と、講座で学ぶのであろう風船が置かれていました。
口座にはいろんな方が参加しています。地元の銀行の支店長から、女性や子どもまで、いろんな方がいらっしゃっていました。部屋にいる人間がみんなサンタの格好というのもなかなかシュールです。
講座は以下のスケジュールで行われます。本当は一日レッスンらしいですが、今回は半日に凝縮したそうです。
- 12:30 アカデミー開口
- 12:35 サンタクロースの基礎理論
- 13:30 休憩
- 13:40 サンタの魔法
- 14:50 サンタの魔法発表会
- 15:00 サンタウォーク準備開始
- 15:10 サンタウォーク出発
- 15:50 サンタウォーク終了
- 16:00 修了証授与 / 閉会
サンタクロースの基礎理論
まず、サンタクロースの基礎理論ですが、サンタクロースの歴史など基本的なこともさることながら、飲み屋でもりあがりそうなうんちく話がたくさんちりばめられています。
講師の人が「人々に愛を! 清い心をもったサンタです!」とかではなく、そこらへんにいるおっさんぽい雰囲気で、話す内容もくだけた口調です。(失礼ながら)中年ぽい体型で、持ち込んだお茶が「特茶」というのも庶民的。「友達がトゥクトゥク持ってる」とか、いろいろ面白く、最後まで楽しく過ごせました。
いくつか基礎部分で面白かったところを抜粋すると・・・
クリスマスは、24日の日没から25日の日没までのこと。クリスマスイブは、23日の日没から24日の日没までのこと。イブは「前」という意味ではなく、「イブニング(日没後)」のこと。
イブの前の日を「クリスマスイブイブ」って言ってた自分が恥ずかしい!
サンタの色は、イギリスは緑、ロシアは青。黒色のブラックサンタは、悪い子の家に訪れ、サンタのおいていったプレゼントを持って帰る。
ブラックサンタって稲中を思い出してしまう!
昔、セントニコラウスという裕福な人が、靴屋さんの三姉妹がお金がなくてお嫁に行けないのを心配し、煙突からお金を投げ入れたら、それが暖炉の下で乾かしていた靴下に入ったことから、「煙突」や「靴下」という習慣になったという。
ええはなしや。
サンタクロースが絶対にしてはいけないこと。それは守れない約束はしないこと!
これがまた深い話で、子どもは純粋にいろいろ言ってくるそうです。例えば、「お父さんが仕事ないので仕事が欲しい」、「戦争をなくしてほしい」、「お母さんが病気なので直してほしい」などなど。
これに対して、いいかげんに守れない約束をするのではなく、夢が壊れないように応えるのがサンタクロースのスキルだといいます。これはとても深い話であり、講師の説明もよい大人っぽくてよかった。
それ以外にも、子どもはいろんな質問をしてきます。これにも真摯に、ユーモアをこめて回答するのが大切です。
- Q. トナカイはどこにいるの?
- A. 駅前のコインパーキングにいるよ
- A. ズーラシアで預かってもらっているんだ
- Q. 空飛んで見せて!
- A. 今飛ぶと帰りの分がなくなるからだめなんだ
- Q. サンタさんはなんで赤い服を着ているの?
- A. 遭難しても目立つようにだよ
- Q. 僕の家に煙突ないけど入れるの?
- A. 魔法の鍵があるから入れるよ
- Q. 去年来なかったでしょ?
- A. いや、行った。
夢が壊れなければオーケーだそう!
トナカイは8匹いる。9匹目のトナカイ「ルドルフ」は有名な赤鼻のトナカイ。先頭を走るのでトナカイオブザトナカイ。
8匹のトナカイの名前は、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、ダンナー、ブリッツェン、キュービット、コメット。
国際サンタクロース協会というものがある。アジアでは1名(日本人)が選ばれている。サンタには試験もあり、体力測定や面接といった難関を越えなければなれない。
サンタすげーな。
おそらく、これだけで飲み会での話題になりますね。
サンタの魔法講座
魔法講座では、マジシャンの南海子さんをお招きして、フーセンで犬を作ったり・・・
マジックを学んだりしました。近くで見れて楽しい! 種も教えてもらえて楽しい! 握手してもらえた! それにしても、単純な仕組みで、うまく振る舞えるマジシャンはすごいです。
サンタウォークへ
講座が一通りおわったらサンタウォークへ出発です。うんちくとマジックでいいのか? とか気にしない! みんなで駅前の商店街へと向かいます。
駅前に突入。警察署からのお願いで、振込詐欺に気をつけてチラシを配ったのですが、サンタクロースだとみんな「ありがとう」といって受け取ってくれます。ティッシュ配りもサンタの格好で「メリークリスマス」って言えばいいんだなきっと。
おわりに
というわけで、半日の講座でしたが、お腹いっぱいの講座となりました。
サンタウォークでは、娘が見学に来ていましたが、「お父さんサンタいるね」と見抜かれていました。さすが我が娘。
また、家に帰って、嫁に「マジックできるようになった!」と言ったら、「サンタと関係あるの?」と突っ込まれました。
これで、サンタの基本は身につけたので、今年のクリスマスはなんとかやっていけそうです。ホー、ホー、ホー!