さくらのレンタルサーバスタンダードからXSERVERのX10に移行しました

By: Nathan Borror

このブログはさくらのスタンダードサーバを使っていますが、前々からちょっと重いなーと思っていました。最近、WordPressやテーマのアップデートをしたら503エラーを多発しだしたので、XSERVER(エックスサーバー)乗りかえることにしました。さくさく動いて快適快適。

移設の手順

移設方法は、さくらレンタルからエックスサーバーに移転する方法を参考にさせていただきました。手順としては、

  1.  さくら: データ抜き出し
  2.  ローカル: データベース内のパスデータの変更(必要であれば)
  3.  さくら: ファイルのダウンロード(時間かかる)
  4. XSERVER: データ流し込み
  5. XSERVER: ファイルのアップロード(時間かかる)

だけでいけます。

パスの変更について

移転を紹介したページをいろいろみてまわったんですが、SQLのデータはいじらずそのまま流し込んでました。ただ、自分のデータベースを調べてみると、DB内にさくら特有のパスが入っていました。

例: /home/ユーザ名/www/wp-content/uploads

テーブル名が「wp_ewwwio_images」だったのでEWWW Image Optimizerプラグインのものと判明。以下のように置換してみました。

/ドメイン名/public_html/wp-content/uploads

wp_optionsテーブルにも同じパスが入っていたので、置換しておくといいかもしれません。

WordPressはクリーンインストール

これまでの負債を取りのぞくため、おもいきってWordPressをクリーンインストールしました。インストールはXSERVERのサーバパネルから簡単にできたので、必要最低限の以下のフォルダだけを移設しています。

  • アップロードしたファイルが入っている「wp-content/uploadsフォルダ」
  • テーマが入っている「wp-content/themesフォルダ」
  • プラグインが入っている「wp-content/pluginsフォルダ」

全ファイルコピーしても良さそうですが、XSERVERの場合、デフォルトでルートフォルダの.htaccessに以下が記載されていました。

suPHP_ConfigPath /home/ユーザ名/ドメイン名/xserver_php/
AddHandler fcgid-script .php .phps
FCGIWrapper “/home/ユーザ名/ドメイン名/xserver_php/php-cgi” .php
FCGIWrapper “/home/ユーザ名/ドメイン名/xserver_php/php-cgi” .phps

上書きすると消えてしまうので、これだけは追記しておきました。

ついでにPHP7化

「すげー高速」という噂のPHP7も導入してみました。切り替えはサーバパネルで簡単にできますが、一部プラグインが動きませんでした。

# エラーログ抜粋
[Sat Apr 16 08:07:05 2016] [warn] [client XXX.XXX.XXX.XXX] mod_fcgid: stderr: PHP Warning: Parameter 1 to W3_Plugin_TotalCache::ob_callback() expected to be a reference, value given in /home/ユーザ名/ドメイン名/public_html/wp-includes/functions.php on line 3553, referer: http://ドメイン名/wp-admin/plugins.php

[Sat Apr 16 08:25:25 2016] [warn] [client XXX.XXX.XXX.XXX] mod_fcgid: stderr: PHP Warning: preg_replace(): The /e modifier is no longer supported, use preg_replace_callback instead in /home/ユーザ名/ドメイン名/public_html/wp-content/plugins/wordpress-faq-manager/faq-manager.php on line 637, referer: http://ドメイン名/faq/

「W3 Total Cache」と「FAQ Manager」はエラーが出てしまったので停止してしまいました。キャッシュはサーバが速くなり、使っているテーマ「Simplicity」だとコピペ一発でSimplicityを結構高速化する方法http://wp-simplicity.com/simplicity-speed-up/があるのでそちらを採用。FAQはそんなにたまっていなかったので、固定ページに移動しました。

ドメイン切り替え

スクリーンショット_050916_102610_AM

ドメイン切替後、2~3日は旧サーバ(さくら)側へのアクセスが続いてますが、その後はかなり減少して10Visit/日は残り続けてました。

スクリーンショット_050916_102731_AM

XSERVER側は、切り替えた直後から徐々にアクセスが増加。記事がバズっても気持ちよく稼働してくれました。きちんとドメイン切り替えできていると考えられます。

効果はいかほど?

GTmetrixを使って前と後を調べてみました。スコアは微増ですが、ページのロード時間が、7.5sから4.7sと37%ぐらい高速になりました。

Before:

GTmetrix-before

After:

GTmetrix-after

PageSpeed Insightsだとどうでしょう? 点数が悪かったモバイル表示を比較してみます。

Before:

PageSpeed Insights-daipresents.com-mobile

After:

PageSpeed Insights-daipresents.com-mobile-after

61 /100 が 68 / 100 とちょっぴり速くなってますね。

 

search console - server error

Google Search Consoleだとこんな感じ。WordPressかテーマをアップデートしてから急増していたサーバーエラーは収束した模様。

スクリーンショット_050916_102251_AM

ページのダウンロード時間も減少。3分の1ぐらいまで下がってます。

スクリーンショット_042216_114920_AM

Google Analyticsでページスピードを見てみるとこんな感じ。半分以下になりました。PVもゆるやかですが20%ぐらい増えてます。Adsenseの広告パフォーマンスは、まだ判断できない感じです。

まとめ

XSERVERに移設して、明らかに高速化していることがわかりました。コストは429円/月から1000円/月に倍増しましたが、体感できるぐらい速くなっています。ストレスフリーでブログを書け、見ることができるのはとても大きい価値のように感じます。