2015年に読んだ200冊の中から選ばれた星5つのスゴいベスト本

去年から書くようになった「今年読んだ本ベスト10」。今年もいい本にたくさん出会えた気がします。印象深い本はたくさんありましたが、今年200冊以上読んだ中から選ぶ「個人的ベスト10冊」をご紹介させていただきます。

1冊目: How Google Works

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

すごく面白い。常識にとらわれない経営だけど、ブレない軸をキープし続けられるのは、その信念が正しいからでしょう。彼らの姿勢や態度から、毎回、多くのことを学びます。

マネージャーだけでなく働く人すべてにヒントを与えてくれる本な気がします。

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える

こちらも読みごたえがありましたね。グーグルはまだまだ健在です。

2冊目: 新ゲームデザイン

新ゲームデザイン―TVゲーム制作のための発想法

すばらしい本。ゲームを作る話だけど、ユーザに向けてモノを作る人すべてに響く内容になっています。作る上での哲学をビンビン感じる一冊です。

https://daipresents.wordpress.com/2015/game-design

この本は、以前ブログで紹介したときに大反響でした。絶版本なので値段が跳ね上がってるため、図書館で借りるといいかも。

3冊目: 船に乗れ!

船に乗れ! Ⅰ (ポプラ文庫ピュアフル)

衝撃的な終わり方でドン引きしましたが、自分にも青春があって、彼らと似たような思いを経験し、知らぬ間に大人になってしまっているので、読んだ後に「うぉー!世の中思い通りにいかねぇー!」となります。この本は音楽の話ではなく、哲学の話です。

https://daipresents.wordpress.com/2015/boat

4冊目: アーサー王の死

アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)

エクスカリバーを引き抜いて絶対王者となったアーサー王の物語。読んでいるだけでドキドキわくわくな一冊だけど、何よりも印象的なのは、騎士の中の騎士と呼ばれたラーンスロット。アーサー王の王女を寝取るわ、何度も死にそうになるけど復活を遂げるわ、逃げ出したり追っかけたり、アーサー王より目立つところがなんとも面白かったです。

個人的に「タクティクスオウガ」というゲームが大好きで、そこに登場するランスロットも大好きだったので、感情移入してしまいました。

5冊目: 知っておきたい伝説の武器・防具・刀剣

知っておきたい 伝説の武器・防具・刀剣 知っておきたいシリーズ

IT系管理職としてもぜひとも知っておきたい伝説の武器。いざというときに使い方がわからないとどえらい目にあいますからね。本書では、それぞれの武器や防具がイラストを交えて説明されています。

ゲームで何気なく登場していた武器や防具に隠された背景を知ると、よりストーリーを楽しめるかもしれません。そしてなによりも、世界中にある伝説や古代の歴史を学ぶいい機会にもなります。この本も書籍は絶版です。

6冊目: ザ・ベロシティ

ザ・ベロシティ

プロセスや改善に魂をこめる人全員に送りたい良書。物語形式なので冗長に感じるかもしれませんが、それがまた臨場感や登場人物の内面を深く表していて共感を呼びます。ラストの描写は「人の成長」を伝えたかったのでしょうか。ビジネス書でありながら少し泣ける一冊です。

7冊目: 何者

何者 (新潮文庫)

就活を迎える若者を描いた小説。

https://daipresents.wordpress.com/2015/nanimono

ソーシャルメディアでつながってしまった若者たちの心理をとてもうまく書いた本で、読んでいてぞっとする部分がたくさんありました。「お前、何様だよ」という言葉が反乱した時代に生まれた傑作だとおもいます。

8冊目: HHhH (プラハ、1942年)

HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)

徹底的な調査から生まれた、今までにない歴史小説です。

https://daipresents.wordpress.com/2015/hhhh

最後の行を読んだときに、電車の中でしたが「おおおぉぉ!」となって涙が止まりませんでした。まるでその時代のプラハに呼び出され、国を守るための暗殺に青春を投じた主人公たちと同じ風を感じているような。そんな錯覚がおきました。

9冊目: 緒方貞子という生き方

緒方貞子という生き方

なんと60歳からキャリアを作り出し、国連難民高等弁務官で世界の問題に立ち向かった緒方貞子さんの物語。人の生き方に感動と敬意を感じたのは久しぶりでした。

ちょうど仕事で悩むことがあり、いろいろ考える毎日の中で読んでいた本だったのですが、緒方さんの決断力のすごさに、途中涙が止まりませんでした。なんてすごい人なんだと。俺の悩みなんてちっちぇーなと。人間としての大きさもさることながら、緒方さんのゆるぎない信念に圧倒され、勇気をもらった気がします。

10冊目: スコットとアムンセン

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今年のベスト本は『アムンセンとスコット』です。南極点初到達を同時期に目指したアムンセンとスコット。一方は歴史的英雄となり、もう一方は隊員が全滅するという対極的な悲劇を迎えました。

これほどまでに相反する結果となったのはなぜか? リーダーとは何か? プロジェクトをどう達成するべきなのか? 歴史に深く刻まれた栄光と挫折から、たくさんんことを学べます。こちらも絶版本です。

おわりに

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

去年の記事はこちらです。ベストブックは『嫌われる勇気』でした。

https://daipresents.wordpress.com/2014/books

今年は200冊と、去年に比べて読んだ本が増加しましたが、きっとその理由は通勤時間が長くなったからでしょう。。。あと、少年文庫を読みなおしているのも原因としてあるかもしれません。

その中で5つ星だったのが10冊あったのですが、「これは誰かにおすすめしたい!」という本もたくさんあったので、それらも踏まえた中からの10冊を選んでいます(僕の本棚はこちらから確認できます)。

今年はいろいろなテーマを決めて読むことが多かったです。こういう読み方は楽しいけど、テーマに飽きてくると辛くなります。

https://daipresents.wordpress.com/2015/new-manager

https://daipresents.wordpress.com/2015/kaizen

https://daipresents.wordpress.com/2015/money

https://daipresents.wordpress.com/2015/ec

一番印象に残ったのは、元トヨタ社員の方に教えていただいた本の一覧。どの本もおもしろくてモノづくりのすばらしさを感じました。

「IT企業の中間管理職」と書いては見たものの、興味を持ったところから手当たり次第よんでいるので、まとまりがない感じになっていますが、良い本を読み終えた後の達成感や感動は、簡単に思いかえすことができます。

また来年、いい本に出会いたいな。