
最近よく使ってるWebアプリがあって、何かこちらが操作するたびにメールを飛ばしてくるのに困ってます。あまりにもメールを飛ばすので、なんでこんな仕様にしたのか? 作った人の気持ちになって考えてみました。
現象
そのアプリの挙動はこんなかんじです。
- 何かを登録したら登録しましたメールが届きます。
- もちろん、何かを修正したら修正しましたメールが届きます。
- 申請が届いたら申請を見てねメールが届きます。まとめて申請機能みたいなのがあるのに、申請の回数分(平均して10通ぐらい)メールが届きます。
- もちろん、申請を許可したら許可しましたメールが届きます。
メインとなる操作がこんなもんなのですが、都度飛んでくるメールに日々苛立っています。
仮説1:やがて配信設定ができる
残念ながら、今後実装する気もないみたいです。
仮説2:セキュリティを気にしている
金融系のサービスなら、操作ログを残しておくとか、「誰かがログインしようとして失敗しました」ケースだけ配信するとか、よくある仕様です。
しかしながら、そんなセキュリティ要件を満たす必要のあるツールでもなさそう。
仮説3:作った人が安心したい
これを一番疑ってます。
昔、とあるバッチが「処理を開始しました」「今、X件終わりました」「終了しました」というメールを投げていたけど、問題があるときだけメールしてくれればよかったので、実装を変えてもらったことがありました。
開始と終了はログとして残ればよくて、うまくいくつもりで作ってるのだから、うまくいったことまで、メールで教えてくれなくてもよかったからです。
いろいろ心配してアラート飛ばしすぎて、どれが重要なのかわからなくなった・・・みたいなのに似ていますね。メールを投げる行為そのもので安心するのではなく、そんなことしなくてもいい方法を考えたほうがいいのかも。
誰に向かって開発するか?
今回のケースだと、メールを送付する相手に行動を求めるのは「申請」が届いた時だけのはず。ユーザの作業フロー図みたいなものを作って、一連の流れを考えていれば、大量メール受信に気がつけたかもしれません。バックログだけ意識して整理してると、全体感を失ってこうなるケースを多く見るので、気をつけたほうがいいのかも。
そして多分、作った人はこのツールを使ってないんじゃないかな。それはそれで残念。