うちは車を持たないでカーシェアリングのタイムズカープラスを使っています。使った分だけ払うカーシェアリングの仕組みが我が家にはぴったりで重宝しているのですが、最近、このタイムズプラスのサービスや仕組みがよくできているなぁと思うようになりました。いい仕組みっていいですよね。
給油と洗車で15分無料
前にも書いたのですが、ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーターがこんな言葉を残しています。
レンタカーを洗車した人はだれもいない
利用者は所有している意識がないので、長期的なメンテナンスをする気にならないという意味です。しかし、タイムズカープラスでは、20リットル以上の給油や水洗い洗車をすると15分無料になります。
たまに、ガソリンが全然残ってない場合もありますが、いざ自分が使った後になると、「ちょっと時間に余裕あるし入れておくか。無料にもなるし」と思っちゃう仕組みです。
タイムズカープラスはガソリン代込みの料金プランなので、満タン返しという概念がありません。毎回スタッフがガソリンを入れてたらコストはかさむ。そこで考え出したのが、「ユーザーにガソリンを入れてもらう」という仕組みなのでしょう。
アンケートに答えるとポイントがもらえる
タイムズカープラスにはTCPプログラム、というポイント制度があります。ポイントが貯まるとインセンティブがもらえるよくある仕組みです。しかし、これがよくできているんですよ。
まず、アンケートに答えるとポイントがもらえます。自分の前に利用した人の利用状況(キレイだったとか汚れているとか)を答えると、1回につき1pp]もらえます。 また、自分の後の利用者から好評価をもらうと、 3pp]がもらえます。
お互いが褒め合う仕組みであり、お互いがチェックしあう仕組みでもあります。
急発進・急停止をしない運転だとほめられる
「急加速」や「急減速」をすると、カーナビに怒られます。こういう運転をしないと「エコドライブ」と認定され、1回のご利用につき3ppがもらえます。
エコドライブにインセンティブを与えると同時に、危険な運転を防止するメリットもあります。また、こういったデータを集めると「急ブレーキが多い場所」など特定できる気もしますね。こういう情報は国土交通省や警察も活用できそう。
長く使うとポイントがもらえる
長く使ってもインセンティブをくれない携帯電話業界に見習わせたい!
ビックデータを使った配車
タイムズカープラスからメールで「オープン予定ステーション」の案内がよく届きます。この数がとても多いのですが、一方で廃止するステーションも結構あるんですよ。
これは僕の想像なんですが、車の稼働率も管理されていて、利用の多いところでは車を増やし、少ない場所は閉じる効率的な運用をしているのではないでしょうか。
先に書いた「急ブレーキが多い場所」や、「休日出かける場所」など様々なデータが車から取れる気がします。データを活用して旅行業界とコラボ・・・とかもできそうな気がしますね。
おわりに
カーナビから怒られるたびに、「なんでこんなことユーザにやるのかな?」と疑問に思って調べてみると、なかなかよくできた仕組みだなぁと関心するようになりました。
会員数もぐんぐん伸びているので、三井のリパークのカレコ・カーシェアリングクラブも安くて素敵そうですが、こういったサービス面ではタイムズカープラスのほうがまだうわてなのかも。
良い仕組みがあればどんどんよくなる。あらためて仕組みの大切さを学んだ気がします。