都会と地方の対立ではなくずっとそこにいたいかどうかだと思う

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自分の場合、仕事が横浜にあったので横浜の会社に就職したが、地元の友達は好んで地元にいるのだろうか?なんてことを考えた。最近では地方に移住する人も増えているようだが、ありきたりの都会と地方という対立構造というよりも、ずっとそこにいたいかどうかが問題のような気がする。

たとえば、地元にいたい人は、なぜ地元にいるのだろう?

価値観がお金に向かっているなら、稼ぎのいい仕事が都会にあれば、都会に住むだろうし、便利さも都会が勝つかもしれない。ただ、現在は通販で大抵のものは安く変えるし、仕事も場所を選ばなくなってきた。

慣れ親しんだ環境が優先であれば、長く住んだ場所、長く住める場所が重要になりそうだ。長く住めば、その環境に自分が染み込んでいくだろうし、友人知人と行ったネットワークも広がり、活用できる。

周囲に家族連れが増えてきた影響か、「家を買うかどうか問題」をよく聞くようになった。また、「藤原さんは家を買いたいですか?」と聞かれたりもする。

自分の場合は、ひとつの場所にずっと住むというイメージが持てないので、一生住む場所なんて買わないと思う。たとえば、「絶景の見えるマンション」であったとしても、「残りの人生、高層階までのなんかい昇降するんだろう」と考えてしまうのだろう(だから宿泊するときも低層階を希望する)。

オーストラリアにハネムーンで行ったときに、同席だった老夫婦がこんなことを言っていた。

オーストラリアでは、子供が自律したらキャンピングカーを買って、オーストラリア大陸を車で周る人も多いらしい。そのなかで、終の棲家を見つけ、そこで最後を迎えるのだそうだ。

当時の自分には終の棲家なんてイメージがわかなかったけど、あれから10年が過ぎてなんとなく、キャンピングカーで広大な大陸を周る夫婦の姿に、憧れに近いものを感じるようになった。そういう老後も悪くない。

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