春からネット企業で働く、新社会人の仲間たちへ

ネット企業で働きはじめて6年。少なくとも6回は新人の入社を見てきたわけですが、さすがに何回も見ていると、うまくやれる子・やれない子といった法則があるように感じています。今日はせっかくなので、この春からネット企業で働く人に向けて、僭越ですがお話しさせていただこうと思います。

LEAN IN(前のめりに進め)

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲


ネット起業では(だけなのかな?)従来型の日本企業とは違い、懇切丁寧に物事を教えてくれません。OJTという名の現場主義。よって、自分から情報を取りにいく姿勢、人に会いに行く姿勢が求められます。

もちろん仕組みとして「トレーニング」とか「研修」みたいなものはあります。しかし、大切なのは、そういったオプションを自分で選べることのような気がしています。迷ったなら「待つ」のではなく、「一歩踏み出す」を選んでみてください。

客観力を身につける

客観力-自分の才能をマネジメントする方法 (祥伝社新書133)

客観的に自分を見つめられない人は、ぜんぜん成長しない。

他人の指摘しかできない人は要注意です。「ほらみたことか」は部外者のセリフです。部外者はだまってないと。他人の不幸を笑うようになったらおしまい。

甘えすぎてもだめだし、厳しすぎてもしんどいので加減が難しいのですが、自分自身のグッドとバッドをきちんと見つけられるスキルが身につけば、環境に依存せず、誰かのせいにすることもなく、自力で成長できるはずです。

書を捨てよ、勉強会に出よう

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

世界は広いです。そして会社は世界と比べると狭いです。こんなことわざがありますよね。

井の中の蛙大海を知らず。

この業界だとトレンドの移り変わりは早く、たまに劇的な変化が訪れ、社会の形すら変わる場合があります。内側にだけでなく、外側にもアンテナは必要。そして、自分を測るものさしを、外側におくことで、市場価値がわかるようにもなります。

ただ注意してください。上のことわざに、こんな続きを考えた人もいます。

されど天の高きを知る。

誰かがなんとかしてくれたりしない

ヒーローを待っていても世界は変わらない

もし、何かが変だと思ったときは、「変なのだ」と考えたほうがいいです。それを変えたいと思うなら変えればいいし、それが無駄だと思うならやらなければいいでしょう。

誰かが環境を劇的によくする。これは稀です。そういう期待を持って待つぐらいなら、別の環境を探したほうがはやいです。

高い意識を持つ

「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)

時間が経つにつれて、褒めてくれる人が減ります。マネージャーとかになると、ほとんど褒めてもらえません。褒められて伸びるタイプだと思っているなら、どこかで切り替える必要がある。

よって、成長するにつれて、自分でモチベーションをコントロールするセルフモチベーションが重要になってきます。

最近だと意識高い系がバカにされる対象になってますが、身が実をともなえばいいと思うので、背伸びしすぎることなく、志しを高く持ちましょう。

嫌なことは断る

スルーする技術 (宝島社新書)

はじめは教えてもらうことばかりだとおもいます。あれもこれも貪欲に消化していても問題ない。「君にはこういう人材になってほしい」なんて言われて「期待されてるかも!」と思っちゃいますよね。でもそれは勘違いかも。

いつの日か「それはやりたいことか?」「自分にとってチャレンジする価値があるのか?」を考えられるようになりましょう。人生はあなたのためにあります。誰かの期待のためにあるわけではありません。

仕事をつくれるようになる

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

問題を見つけ、解決のためのアイデアを考え、実行し、結果をふりかえる。これができればどこでも働ける。

すごくいいアイデアでも、仕事として認められなければただの妄想です。アイデアが相手に伝わらないときは、まず自分から疑いましょう。客観的に見れないなら、信頼できる人にチェックしてもらえばいいだけ。

自分の好きな仕事を作れるようになれば、あなたはもう一人前です。

まとめ

これらの言葉は、ほとんどが尊敬できる先輩や、尊敬できない先輩から得たものです。すんなり受け入れられる言葉もあれば、時間がかかるものや受け入れられない言葉もありました。

きっと、こういった言葉は世の中にたくさんあるはず。みなさんがよい人や言葉に出会えることを祈っています。幸運を。またどこかで。