企業情報を調べるためにとある転職サイトを見ていて、職務経歴書を書くよりも別の書き方を考えたほうがいいと思った。職務経歴書だけではその人のことがよくわからないからだ。
職務経歴書が一般的
自分もSIにいたときはよく書かされたが、プロジェクトで人を集めるときには必要な技術スキルや、人を何人管理したかベースの管理スキルがよく見られるらしい。例えば、僕の場合はこんな感じ。
■○○業界/社内ポータルシステム(20XX年X月~200X年X月) ○○向けポータルサイト構築 【担当工程】詳細設計、プログラミング、テスト 【役割および規模】メンバー/プロジェクト要員10名 【開発環境】J2SE、アプリケーションサーバ、Oracle、Eclipse
こういうプロジェクト単位の要約が職務経歴書にはまとめられる。
転職サイトも同じで、職務経歴書のアップロードを求められたり、「IT(ソフトウェア/通信/ネットワーク)関連職 / ITスキル(開発言語) / オープン/インターネット系 / その他言語」とかいう項目がたくさんあって、経験したスキルにチェックボックスをつけ、経験年数を入力する形が多い。
しかし、自分が面接する側に立った時に、実際に役に立たないという経験をした。これは、最近何かと話題のLinkedInに経歴を書いてみると違いがよく分かると思う。
LinkedInはビジネスに特化したSNSで、最近の調査だとビジネスとして使うならばFacebookよりも人気らしい。試しにアメリカに住む友人のものを参考にプロフィールを書いてみたのだがどうもうまく書けなかった。
理由は簡単で、海外では職務経歴書みたいな書き方をしないからだった。多分、上にあるような職務経歴書を書くと、面接で「で、何ができるの?」って聞かれる気がする。

例えば、上の画像は去年サポーターとして参加したWordCamp Tokyoの経験を書いたもの。とても世界的なイベントの中でコアメンバーに混ざりながら参加者も予想以上に増え無事にイベントを終えたことを書いている。思い出いっぱいのイベントだったのでいろいろ書くことができた。
そうなの。経験を箇条書きに書くよりも、物語として書くほうが経験が伝えやすい。いろんな人のプロフィールを読んでいると、それぞれが面白い物語になっていて、「この人と働きたい!」と思ってしまうような経験が書かれている。たしかに、自分の経験にはいろんなドラマがあるわけで、そういったものこそ伝えなければならないことなのだろう。
情報がたくさん流れるようになると、職務経歴書にプロジェクト名と利用した技術を書くだけではなく、そこで「何を解決したか?」といった問題解決能力が重要になったり、「あなたと働けてよかった」と言われるような人柄が大切になってくるはず。後者についてはLinkedInには「一緒に働いた人が経歴にコメントする機能」もある。
これに気がついてからは、書き方に注意するようになった。そして定期的に更新していくことで、自分が「ちゃんと経験を積んでいるか」を確認しようと思った。
職務経歴書なんかやめてLinkedInを1年に1回まじめに書いたほうがいい http://t.co/h0KSLVRT
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