デブサミ2012で発表しなかったスライドです。これはAgile Conference 2010で聞いたネタなのですが、アジャイル開発を実践する企業文化をグラフに表したもの。
自己組織化されたチームで構成されるため、管理要素が少なく、協調と教育という2つの柱が目立ちます。今日は「自己組織化されたチームとマネージャとの関係」について、Ask the speakerで質問を頂いたのでちょっと考えてみます。
自己組織化されたチームにマネージャやリーダーは必要か?
これはデブサミ発表資料のスライドです。このプロジェクトで私はプロジェクトリーダーやプロダクトオーナーに近い役割を演じました。チームが目指した自己組織化されたチームって、チーム内で全てが解決しそうですね。そういうフラットなチームに、マネージャやリーダーは必要なのでしょうか?
去年担当したプロジェクトの経験では、マネージャは必要だと思っています。上の図のようにチームにそっと接する形でマネージャはチームを支え、組織活動に必要な管理業務(勤怠管理や連絡、評価や予算管理)をマネージすることによってチームを支えてくれます。
これは、管理業務からチームを守る(もしくは効率良くサポートする)スクラムマスターに近いイメージです。リーダーと兼務することは可能ですが、正直しんどいです。会社活動における業務がヘビーな場合は、こういった形の支援があってもいい気がします。
では、リーダーはどうでしょう?リーダの仕事がチームを引っ張っていくことだとすれば、自己組織化されたチームに必要なさそうな役割です。ただ、「自己組織化されるまで」の間、チームを牽引する力があると良いのではないかと思います。その時のリーダーの仕事は「自己組織化されたチームを育成する」に近いイメージです。
チームが自己組織化されれば、自然にリーダーシップを発揮する人も生まれる・・・というのが今の理想ですね。
こう考えると、マネージャは永続的に必要だけど、リーダーはずっといる必要はない気がしてきたので、ずっとリーダーやってる場合ではなくて、自分の価値を探し続けないとなぁと思うのです。