今回は、エアーズロックとケアンズの二都市を旅し、写真も600枚ぐらい撮ってきたので、まずは前半のエアーズロックについて思い出を記録します。
昔、エアーズロック(今はウルルと呼ばれている)を何かで知ったときに、死ぬまでに一度見たいなぁと思っていたので、今回で一つ夢がかないました。ケアンズから2.5時間のフライトになるため、待ち時間を含めると12〜15時間ぐらいかかります。乗り継ぎで時間が潰れるのは残念なのですが、それぞれの街は2〜3日あれば十分楽しめるので、オーストラリアに行く際は、ぜひ、ウルルも訪れることをお勧めします。
ホテルは「Sails in the Desert Hotel」に宿泊しました。白い帆が目立つホテルです。ホテルの中庭にはプールがあり、日中の暑さに比例してプールは冷たく、プールサイドの木陰でのんびり過ごすことができます。近くにはショッピングセンターがあり、過ごしやすいホテルでした。
部屋からはウルルを眺めることができます。時間によっていろんな表情をみせるウルルは幻想的です。ここにいる間は、ふと見回すとすぐにウルルを確認できます。
到着後、カタ・ジュタ(マウントオルガ)の散策ツアーに参加しました。展望台からみると大きな赤い岩が重なりあって並んでいるのがわかります。
マウントオルガ・ウォルパ渓谷散策の入り口です。ここから往復1時間ぐらい、カタ・ジュタの岩の間を散策できます。
付近の土や岩が赤いのは、鉄分が多く含まれており、それが酸化するためだそうです。鉄分が多いため、この付近のフルーツは甘いらしいですね。見ての通り砂漠の気候なので、水を1リットルは持ち歩く必要があります。
その後、サンセットツアーに参加し、ウルルを眺めながらシャンパンを飲みました。日が暮れるに連れてウルルがどんどん変化します。見ているだけで圧倒されるのがウルルです。
翌日は、早朝に日の出のウルルを眺め、ウルル登山へ向かいました。残念ながら強風のため入り口が閉鎖されており、近くの散策ポイントを巡りました。上の写真は「Kulpi Mititjulu」という場所で、原住民の方がかいた絵が壁画として残っています。
更に奥に進むと、「枯れない泉」と呼ばれる場所があります。ウルルは砂が固まった岩なので、雨が降ると岩に染み込み、ここに集まってくるそうです。この泉には伝説が多く、とても神秘的な場所でもあります。
一時間ほど散策して戻ってくると、登山口がちょうど開いたところでした。ウルルは天候によっては登山できないので、こればかりは天に運を任せるしかないですね。登山口は写真のように急斜面を行っ直線に登って行きます。はじめの50メートルはチェーンがありません。これは、登山できるかどうかのテストのようなもので、チェーンの始まる場所にたどり着けない人は登山すべきではないという意味があるそうです。
登山口の注意書きには「登るな」と書いてあります。みんなテンションが上がってわらわらと登っていくのですが、チェーンがあるだけで、滑落したら命はない登山です。想像以上の高さと急斜面なので、無理をしないようにしたほうがいいです。服装は動きやすいものが必須で、軍手や登山靴(グリップ力があるもの)は必須だと思います。スニーカーを履いている若者がいましたが、まともに降りることができない状態でした。
岩の上まで上がるのに30分ぐらいかかります。地面が急ですので、10メートルぐらいで休憩しないと足がパンパンになります。みんな必死の形相で登っていました。
落ちたら一溜りもありません。
周りに遮るものがないため、眺めは絶景です。
急な傾斜を登り切ると、そこからは頂上へのトレッキングコースになっています。白いマークをたどっていくと頂上なのですが、時間がなかったためそこまで行くことができませんでした。
午後はプールでのんびり過ごし、夜になるとサウンド・オブ・サイレンスツアーという砂漠でのディナーを楽しむツアーに出かけました。同じテーブルには、同じハネムーンの日本人カップルと、3組のオーストラリア人夫婦がいました。オーストラリア人夫婦のグループは砂漠でキャンプをされており、夜になるとオオカミ?に囲まれたそうです。彼らに「これからの人生で役に立つアドバイスをください」と伝えると
「Happy Wife, Happy Life」
とおっしゃってました。確かに名言かもしれない。
エアーズロックリゾート付近は、砂漠のど真ん中にあるため、移動に不便であり、見てまわるところも少ないです。しかし、そういった「何もない場所」には「何かある」と感じます。広大な自然の中で、たくさんの「何か」を感じたように思います。
次回は、ケアンズ・グレートバリアリーフの旅を書こうと思います。