Agile2010で一番面白かったセッション。スクラムの効果測定方法について具体的に話されていた。スコット・ダウニーさんが話し、ジェフ・サザーランドさんがフォローする形。
- 資料とRoboCoach(今はRoboScrumらしい)はhttp://rapidscrum.com/RoboScrum/index.phpからダウンロード可能
Youtube(音声なしなのが残念)
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- スコットさんはNapsterでコーチングをされている
- 68チームでScrum導入によって600%成長した
- イテレーションは4?5Weekに設定
コーチングのゴールはINVEST
- Immediately Actionable – すぐに行動
- Negotiable – 交渉できること
- Valuable – 価値があること
- Estimable – 見積もれること
- Sized to fit – フィットするサイジング
- Testable – テスト可能なこと
ストーリーの扱い方。
- まずは適度なサイズをみつける
- 大きければ適度なサイズにチャンク化すべし
- 適度なサイズになったときにスプリントバックログにつっこむ
- キーとなるストーリーを見つけておく
- ストーリーは人によって考え方が異なる
- 困ったときはスクラムマスターにレビューしてもらう
デイリースクラムでの3つの質問は有名だが、それをさらに改良しているという。
これについては、Agile2010 – デイリースクラムの4つ目の質問にまとめた。
ここからが本題。
彼は、スクラムの効果測定として、様々な公式を作り、マクロでそれを実装したという。こういうマネージャがいるとチームは楽をできるだろう。
公式の例として以下がある。
Focus Factor = Velocity(予想) % Work Capacity(実績)
見積もったVelocityを実際のVelocityで割って、「焦点となる係数」を洗い出す。数値化は限界があるが、指標としてこういう数字をまとめておき、それぞれが何を意味するかを定義するのは重要。
これらをまとめたのがロボコーチと呼ばれるExcel。Jeffさんのページからダウンロードすれば使えるが、結構新しいOfficeを使っているので、開けない人はPower Point Viewerをダウンロードすれば見ることができるはず。