映画篇 – 映画は人生のスパイスだね

今の会社に入ってから映画を見なくなった気がする。

これまでは、蒲田、川崎に住んでいたときは、週末にチネチッタで映画を見て、来週見る映画をよく考えていた。大々的に宣伝されている映画であったり、すごくマイナーな映画であったり、どの映画にもそれぞれの良さがあることがわかってきたころ。映画が自分に与えた影響の大きさを、強く感じることがある。

映画篇は、短編連作になっており、それぞれが微妙にシンクロしているところがある。はじめは作者である金城一紀さんの有名作「GO」のようなバイオレンスを感じるものかと思っていたが、後半に続くにつれて、その考えを忘れ、続きをどんどん読みたくなってしまった。映画は多くの人に愛されており、きっと、それがない世界は、スパイスの効いていないカレーと同じように、ちょっぴり寂しい世界だと思う。

映画篇を読んで、あらためてそう思い、また映画を見たくなってきた。

今年は、週末は嫁(ベータ)と一緒にでっかいテレビで映画を見れるようになるといい。それが嫁(ベータ)にとってつまらない映画であっても、「つまらなかったね」と慰め合い、次に映画を観るときに、ちょっと楽しみになればそれでいい。

映画はそれでいいのだ。