オープニングでは、これまで見たことのないものを見た。体はぞくぞくして鳥肌もの。演劇ってこんなにすごいのか。舞台からすごいパワーを感じる。
僕はディズニー映画のライオンキングを見たことがなかったのだが、この映画は強いものの弱さと、父と子の愛を描いたものだった。子供ができたら絶対連れてこようと思う。愛する息子に語りかける父。一番印象的だったのが
「国王といえども、うまくいかないこともある」
という言葉。また、幼い息子が「お父さんにも怖いものがあるの?」と聞くと、
「お前を失うのが怖い」
とやさしく伝える。話すんじゃなくて伝えるというところが大切なのかもしれない。
そして、命のサイクルの頂点に立つライオンも、いずれは体は朽ち、その上に草花が咲きみだれ、それをシマウマたちが食べる。きっと一番お父さんライオンが伝えたかったのは、「お前を見守り続けている」ということだけだったのだろう。