ラッシュライフ – 伊坂幸太郎

ラッシュライフ (新潮文庫)

「とにかくだ、この原始的な動物ですら、同じことの繰り返しよりも自殺することを選ぶ」

プラナリアという原始的な動物は、水がないと死んでしまう。容器の1箇所に水をいれ、そこにライトを当てておくと、プラナリアは水を求めて移動し、しだいにライトの当たったところを探すように学習していく。
それを繰り返す。
すると、プラナリアはまったく動かなくなるという。そしてそのまま死んでしまう。プラナリアは同じことの繰り返しより「死」を選ぶ。
ラッシュライフ。
4つの物語がつなぐ群像劇。