ハウルの動く城

THE ART OF HOWL’S MOVING CASTL―ハウルの動く城
ハウルの動く城 – スタジオジブリ
街の帽子屋で働くソフィーは、ハウルという魔法使いと偶然出会う。
そして、ハウルを付狙う荒野の魔女によって呪いをかけられてしまい、
ソフィーは90歳のおばあさんになってしまう。
ソフィーはハウルを追って、ハウルの住むというハウルの動く城を目指すのだが。。。
うわさではあまり評判がよくないらしい。
絵や音楽はすごいけど、物語があんまりなんだって。
僕も見ていて、「???」といった部分がたくさんあったと思う。
でもこの映画がよくないとは思わなかった。
ジブリのいいところは、映画を見ていてわくわくするところだと思う。
個性的なキャラクターが画面を動き回り、映像に引き込まれてしまうのが素敵なのだ。
今回の映画は完全にファンタジー。
「???」と思った部分も、そう考えれば「理屈」と呼ばれるものにはぴったりはまる気がした。
大体、ハリーポッターでもなんでもそうなのだが、つっこんだら終わっちゃう部分って
ファンタジーにはつきものだ。童話でも同じことが言えると思う。
物語うんぬんでいうなれば、「千と千尋…」のほうがストレートだと思う。
しかし、「ハウル…」では、魔法使いが飛び回り、変なでっかい城が自分で歩き、
悪魔が人間と楽しく笑ったりする。
昔、たしか宮崎監督がこんなことを言っていた。

「劇場で見るのは1度でいい。なぜなら何度も見てしまうと映画への印象がどんどん変わるからだ」

映画は一発勝負的な部分もある。何度見ても楽しい映画もあるだろう。
何度も見ることによって発見したり、物語が膨らんだりするのも事実だ。
それとは別に、もう一度見ないで、一回目の印象を守りたい映画もあるだろう。
ハウルの動く城については、めずらしくもう一度映画館で見たいと思った。
次に見るときには、「????」なんて考えずに、映画を楽しめる気がするのだ。
ジブリの作品は、いくつになっても同じ気持ちでみれるのが素敵だな。