偉大なる海と山の街「コタキナバル」に行ってきた

世界3位の大きさを誇るボルネオ島の北に位置する場所に、マレーシアのコタキナバルがあります。「コタ」は街。「キナバル」は世界遺産でもあるキナバル山を意味しています。今年は友人とこの島にラフレシアを見に行ってきました。

コタキナバル

マレーシアのクアラルンプールまでは飛行機で約8時間。そこから国内線に乗り換えて約2.5時間で、コナキタバルにたどり着きます。

コタキナバル空港は、韓国からの直行便もある国際空港です。空港はとてもきれいで、ショップも揃っています。

アジアの配車アプリといえばUberではなくGrab。Grabは利用可能国に到着しなければ、クレジットカード登録できません。よって、SMSを受け取れるSIMを使うか、SMS認証まで日本で済ませておく必要があります。

配車はUberと同じく簡単。おそらく、タクシーより安い(もしくは同レベルの値段)のではないかという気がします。しかも、Uberとは違い、待ち合わせ場所のやりとりで運転手からチャットが届きます。英語でのやり取りだけど、自動翻訳や定型文も選べるのでとても便利です。

ホテルから街の中心までは15分から20分ほどです。空港から近い街はいいですね。長く滞在できますし、移動で疲れないし。

今回はハイアット リージェンシー キナバル(Hyatt Regency Kinabalu) を利用しました。建物は古いですが内装はとてもきれいです。ショッピングモール、コンビニ、マーケット、港などなどが近くて便利なリッチに惹かれました。

ホテルのプールはこれぐらいの大きさ。水はちょっぴり冷たく、外気が暑いのでちょうどいい感じです。ただ、11月だと夜は少し寒く感じました。奥に子供用プールがあるので、静かに過ごしたいなら手前側を選んで座ると良いです。

コタキナバルはすぐそばの海で泳げない(あんまりきれいでもない)ので、プールはとても重要。でも、街の中心地にあるので、風向きによっては、マーケットや港独特の匂いがします。

初日のレストラン選びは慎重にしなければなりません。できれば旅行者向けではなく、ローカル向けのレストランを探したいところ。初日は「Kedai kopi Yee Fung(ケダイコピイーフン)」でラクサ(カレーヌードル)をいただきました。

あんまり辛くもなく、スープも美味しいので迷ったらラクサを選べば間違いないかも。また、ローカルのお店だとお酒を売っていない(宗教的な理由?)ので、ドリンクはお茶(チャイのようなあまーい紅茶)やフレッシュジュースになります。

夜ご飯はFatty Keeでオイスターソース味の手羽先をいただきました。マレーシアは中華寄りの味付けが多く、皿のサイズを選べる店が多いですが、料理をSで人数分頼んで、フライドライスを2皿(3〜4人前)頼むといい感じ。

とくに味付けが似ている料理もあるので、鳥、チキン、野菜などで味付けを分けて頼めるとベストだなと思いました。ローカルレストランは回転がとても良く、料理はすぐでてくるので、少しづつ頼むのもありでしょう。

世界遺産 キナバル山

翌朝は世界遺産キナバル公園とキャノピーウォーク&ポーリン温泉観光ツアーに参加してキナバル山へと向かいました。街から1.5時間ぐらい車で走り、最初の休憩場所へ。トイレは有料&紙がないので、小銭と紙を忘れないように。

ちょっとした商店街があるので買い物もできます。奥に進むと見晴らしのいい場所があり、そこでキナバル山の全容が拝めます。すごい眺め。

次に向かったのがポーリン温泉。こちらの温泉は戦争中に日本軍が掘り当てたもので、現在は地元の方や観光客に親しまれているスポットです。プールもあります。

奥に進むとジャングルを少し楽しめます。キャノピーウォークでは吊橋を渡りながら、ジャングルを見渡せます。

ツアーでここに来るのは近くにラフレシアがあるからだそうで、後に向かう植物園近くでも見えるそうですが、確率的にこの付近のほうが見られるみたい。たしかに、それがなければ別に立ち寄らなくてもよかったかなーという場所でした。

ポーリン温泉から車で5分ほど進んだ場所に、Tambunan Rafflesia Reserveというラフレシアの観光スポットがあります。30RM(リンギット)必要ですが、ラッキーなことに4つ咲いていたので、ラフレシアの群生を撮影できました。

ラフレシアはとても弱い花だそうで、人間が少し触るだけでも影響が出るそうです。花の近くにころがっている茶色い大きい種みたいなのがラフレシアの蕾。蕾があるからといって、作とは限らないそうで、ここの管理者が虫や鳥や獣から守っているそうです。

最後に訪れたのは Mount Kinabalu Botanical Garden です。食虫植物や蘭を見学できます。僕が訪れたシーズンは蘭の季節ではなかったようですが、大きなウツボカズラや、僕らでは気がつけない小さい蘭を見て回りました。

この植物園は蘭だけでなく苔の楽園でもあります。ジャングルの中に根付いた苔を見ていると、もののけ姫を歌いたくなるものです。

街に戻ったら早めに食事へ。コタキナバルは賑やかなので夜歩きもできますが、ちょっと早めにレストランで食事を済ませ、その後、お酒が飲める場所に移動するといい感じです。初日はこのルートをたどり、2日目以降はコンビニやスーパーで買ったビールをプールに持っていって飲んでいました。

ガイドの方がおすすめしていた肉骨茶が有名なSin Kee Bah Kut Tehに行きました。いつも賑わっていますが、回転が早いので頼んだらすぐ出てきます。

マムティック島へ

コタキナバル最終日は船でマムティック島(Mamutik Island)へ向かいます。コタキナバルはアイランドホッピング(島巡り)できることで有名。サピ島、マクタン島、このマムティック島が近い距離にあるので、気軽にホッピングできます。ツアー客もサピが一番人気で、次にマクタン、最後がマムティックぐらいです。

船着き場は Jesselton Point という場所にまとまっています。たくさんツアー会社がありますが、どこも同じぐらいの値段(往復30RM)なので、声かけられて怪しくなさそうなところを選びました。サピ島&マヌカン島 国立公園の美しいサンゴ礁のなかをシュノーケリングツアーで行くと食事込み2島300RMぐらいするので、個別に行ったほうが圧倒的に安いです。

どうも往復については、会社ごとの船・・・とかではなく、船着き場全体で船を共有して運行しているようだったので、帰りは島に来た船に「乗っていいか?」聞けばOKみたいです。帰りの時間も聞かれますが、変更しても問題なさそう。なぜなら、ひっきりなしに島には人が来るので、その船に載せてもらえば自動的に戻ります(サピ島経由とかになるけどそれほど時間をロスするわけではないし)。

マムティック島はとても綺麗なビーチ。透明度は10〜15mぐらいでしょうか。餌付けされた魚が多く、遠浅なので子供向けです。サンゴは期待できません。

桟橋から右側と左側に泳げるエリアが指定されています。桟橋から島に向かい、右に進むとダイビングショップ、ツアー客用のレストランがあります。

船着き場からまっすぐ島内に進んだ場所に安いレストランがあり、ビールも売っているのでおすすめです。トイレもその近くにあるので、混み合う右のビーチより、左のビーチのほうが静かに過ごせます。

晩御飯はこちらもマレー料理で有名な スリメラカ(Sri Melaka)へ。ラクサ、チャーハン、スープあたりを注文しましたがとても美味しい! マレーシアは食事であんまり困らない国で良かった。

帰りはふらりとマーケットを歩きました。食べ物のマーケット、工芸品のマーケット、食事中心のマーケットと海沿いに並んでいて、とても賑わっています。

ホテル前は夕陽スポットなので、夕方とても賑わっています。最終日は、ひさしぶりに水平線に沈む夕日を見ました。

シンガポールへ

帰りの便のトランジット時間を長くしてシンガポールを観光。主にフードコート巡りをしました。ひとつめはOLD AIRPORT ROAD FOOD CENTRE 。ホッケンミーの有名店を期待しましたが、今回もやっておらず・・・。

悔しいですが、並んでいるお店中心にまわって美味しくいただきました。今回まわったフードコート(ホーカーと言う)で一番ローカル感がある場所です。

次にむかったのが Maxwell Food Centre。チキンライスの有名店Tian Tian Hainanese Curry Riceがある場所です。こちらは観光客が多く感じるホーカー。

あえて二番目に有名なAh-Tai Hainanese Chicken Riceのも頼んで食べ比べしました。Tian Tianはまったりしたソースが特徴的。Ah-Taiは比較的薄味ですが、どちらも美味しいです。Ah-Taiだと野菜とスープのセットで$5です。

マーライオンも見てきました。相変わらずの人気っぷりです。

そこからケーブルカー乗り場まで移動。セントーサ島へと向かいます。

セントーサ島にはさらにでかいマーライオンがいました。白というより黒い!

人工のビーチも人で賑わっていましたが、沖合にタンカーや工場があるので水はあんまりな感じ。シンガポール特有の作られた感がある場所でした。

最後は Tiong Bahru Food Centre へ。こちらは広々としてとてもきれいです。1Fは市場になっています。

ミシェラン取ったというシールのあるホッケンミーのお店を発見。ホーカーで店を探すときは、行列のお店を選ぶといいですね。ちょっと待ちますが、回転が早いのですぐに順番になりますし、間違いがない。

ホッケンミーを一言で言うと、塩焼きそばです。たしかに美味しい。これで$3。行列でしたがすぐに順番になりました。

帰りはふらっと中華街を散歩。相変わらずよるのシンガポールは騒がしいです。いろんなところで生バンドの音がします。

今回は、3泊6日のこんなスケジュールとなりました。今回も初日まる1日遊べるように、深夜便を利用して移動しました。


  • 21(水)23:45発


  • 22(木)昼前に到着 Day 1


  • 23(金祝)Day 2 キナバル山ツアーに参加

  • 24(土)Day 3 アイランホッピング

  • 25(日)Day 4、朝シンガポールへ。深夜シンガポール発


  • 26(月)朝着

ホテルは ハイアット リージェンシー キナバル Hyatt Regency Kinabalu です。

ツアーは 【コタキナバル発】世界遺産キナバル公園とキャノピーウォーク&ポーリン温泉観光ツアー<1日> を利用しています。日本語ガイドだったのでいろいろ教えてもらえてよかったです。ただ巡るより、こうやって現地の人に説明してもらったほうが、旅の深みが増します。

現地での交渉が心配なら、アイランホッピングは 【コタキナバル発】サピ島&マヌカン島 国立公園の美しいサンゴ礁のなかをシュノーケリングツアー <1日/昼食付> のようなツアーを利用するのも手です。時間的成約がありますが楽っちゃ楽。

マレーシアは多民族国家。マレー系、中国系、インド系、その他・・・にわかれています。コタキナバルはさらに少数民族にわかれているらしく、言語も違うので、はじめに「どこ出身?」みたいなやりとりが必要なときがあるそう。

クアラルンプールはまた違うのでしょうが、コタキナバルは山あり海ありのとてもいい街でした。ご飯も美味しく、交通の便もとても良く、お酒を飲む人には辛いですが(ホテルのビールが2000円するし!)、すごく過ごしやすい。

コタキナバルはボルネオ島の一部でしかないので、またこの付近の島々をめぐりながら、偉大なる自然を感じ、ビールを飲みながら、リフレッシュしたいなぁと感じました。