前に、「職務経歴書なんかやめてLinkedInを1年に1回まじめに書いたほうがいい」という記事を書いたのですが、メンバーの目標設定をしているときに、この話をしたところ興味を持ってもらえたので、職務経歴書勉強会を開いてみました。
職務経歴書を書いたことがないメンバー
若いエンジニアが多いのと、自社サービスの会社ということもあってか、職務経歴書というものが珍しかったみたいです。こんな質問も出ました。
これは普通書くものなんですか?
多分、「これで何を確認するの?」という疑問が浮かんだのかもしれません。皆で議論してみると、プロジェクトの箇条書きは「歴史絵巻」にしか見えない欠点があるのではないかという意見が多かったです。「いい国作ろう鎌倉幕府はわかったけど、でなんだっけ?」みたいな。
一方、外国人の友人が公開しているLinkedInと比較すると、歴史絵巻のそれぞれにストーリーが見えてくるので、それぞれの経歴に実績を感じさせられる点が目立ちます。
職務経歴を書いてプレゼンしてみる
職務経歴を眺めたところで、過去の経験をホワイトボードに話しながら書いてもらいました。
直近の仕事をベースに書いてみると、内容・扱った技術・関係者の人数・期間といった事実は書けるのですが、その経験の中でどういう実績やアピールできる経験をしたのかということを書きにくいのがわかりました。
そこで、プレゼンの時間を5分設けて、自己アピールをしてもらいます。
プレゼン後は「いじわるタイム」として「何してたの?」「何したいの?」「なんか継続的な努力とかしてんの?」という質問をしていくと、会話の中で自分のやってきたことに気がついたり、全然思いつかなかったりします。
アピールポイントが見つからず絶望する
この勉強会の目的は、自分自身の経験にがっかりすることだと思います。プレゼン後のツッコミででてきた課題は以下がほとんどでした。
- 書く物語がなければ、私は何も成長していないと認める
- ロジカルに説明できないなら、目標に対しての行動が間違っているかもしれない
- 「やろうと思っている」は「やっていない」
- やったことに対する実績を証明できない(特に定量が難しい)
- なりたい姿がわかっていないから、何をしたらいいかを決めることができない
- アピールポイントがわかっていない
自分のことだとなかなか気がつきませんが、人からつっこまれてイラッとしたりグサッと来るということは、それが真実なのだと思います。
まとめ
だからといって絶望している暇はないわけで、どういった未来の自分を築いていくかを考えなければなりません(考えたくないなら考えなくてもいいけど)。
勉強会では、自分たちに足りないものを埋め合わせるために、いろんなアイデアが出ました。
- 勉強した内容を発信するためにブログを立ち上げる
- 技術力を証明するためにGithubにソースをコミットしていく
- 将来の自分を実現するために、今の開発で提案を出していく >; 実現する
こういった勉強会は定期的にやって、トラッキングしていきたいものです。
そして、継続的に「自分の人生に責任を持ってみない?」って聞いてみようと思います。