ベスト・オブ・O.ヘンリー
人の話を聞いているととても面白い。
ガストでドリンクバー飲みながら聞いたり、電車で誰かが話しているのを聞いたり。そういうときに聞く話はとても教訓に満ちていると思う。
ただ、飲みながら話す内容はあまり役に立たないことが多いと思う。大体、飲まないと話せない人の話なんて信用できないものだ。飲みながらでも話ができる人は結構少ない。
冬に暖かい刑務所に入ろうと犯罪を犯そうとする男性。でもなかなか捕まえてくれない。最期に男は改心しようとするが、最後の最後で警察官につかまってしまう。
伝説の金庫破り。彼はある街で女性に一目ぼれして、足を洗って結婚にこぎつける。パーティーの最中、愛する女性が不慮の事故で金庫に閉じ込められてしまう。彼は昔の道具を取り出し彼女を助けるが、会場には彼を追ってきた刑事がいた。そして・・・。
この2つの物語はとても対照的に思えて、どちらも同じところをついている気がする。オー・ヘンリーさんの短編を繰り返し読むと、その深さにとても感銘を受けてしまうのだ。
オー・ヘンリーさんについては前に書いたことがあるが、彼の作品には人から聞く話のようによくできている短編がたくさんある。ヘンリーさんは獄中で執筆を始めたこともあり、刑務所にいるたくさんの人の話からも創作したのかもしれない。たくさんの話をヘンリーさんは聞いたんだろうな。
僕もたくさんの話をして、たくさんの話を聞いていきたい。
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・オー・ヘンリー(O.Henry) by ウィキペディア