(写真)暑い!熱い!あつーい!
東京湾景を見て、「東京原発」という映画を見たときに
知ったエピソードを思い出した。
それは女子中学生の悲痛な叫びだった。
これを知ったとき、本当に言葉が出なかった。
私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。
原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで
白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。
私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。
私、子ども生んでも大丈夫なんですか?
少女は泣きながら大人に訴えたらしい。
このエピソードのほかに、
「原発に近い生まれなので、子供が生めないという理由で結婚できなかった。」
という話も聞いた。
ある女の子がこんな話を僕にした。
私は福島に住んでいて、東海村の臨界事故のときに被爆したかもしれない。
もしかしたら、子供が生めない体かもしれない。
この言葉を聴いて、どう答えることができるだろうか。
この子の背負うものを少しでも軽くすることができるのだろうか。
「GO – 金城一紀」でも、「東京湾景」でも、「東京原発」でもそう。
なんでこういう思いをする人がでてくるんだろう。
なんでこんな思いしなきゃならないんだろう。
自分は違うからラッキーとかじゃ終わらない。
絶対に終わらないのに。
女の子が僕に話してくれたときに、
「元気な子が絶対生まれる」って思った。
4人子供が欲しいなら、4人とも元気でいい子が生まれるって思った。
本当に泣きそうだった。
どんな悲しいことを背負っていても、救えないかもしれない。
わかりあえることはできないかもしれない。
でも、共に生きていくことはできるって思った。
今の僕にはそれぐらいしかできないと思った。
無力な自分を認めるために、
叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。
参考>>原発がどんなものか知ってほしい
東京原発について書いたこと>>
深い森 – Do As Infinity
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