ヘッドハンティングから感じた「人材流動性の高まり」について思うこと

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photo by _davo_

昔々。ヘッドハンティングの手紙をもらったことがあった。最近話題の「人材流動性の高まり」がまだ出てきた頃だったかなぁ。転職市場からはいろんなトレンドが見て取れるので、情報交換も兼ねて手紙の主と会ってみることにした。

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ヘッドハンティングと会ってみた

最近はソーシャルゲームが爆発的に成長しているため、求人の話がよく流れている。LinkedInやGithub経由で求人が届き、Googleで名前を検索するだけでその人の発言や人柄もチェックできる。企業にとっても応募者にとっても転職がカジュアルな時代になってきたのかなと思う。

とあるホテルのカフェに現れたのは、「私は部長です」と言われても「ああ、なるほど」と思ってしまう外見の男性だった。簡単な自己紹介をすませると、最近の求人についていろいろ聞いてみた。今回は、

  • インターネット上の情報をもとに僕を見つけたこと
  • ヘッドハンティングを依頼している企業の求める人材とマッチしていたらしいこと

ということもあって連絡をくれたらしい。

こういう個人と企業をつなぐ仕事をしている人は、どれほどのコネクションをもっているかが求められるのだろうが、話を聞いてみると結局「先方の人事の依頼」だった。ときおり、「先方のCTOは〜」と自分の友人のように話すのが印象的だった。

そして、一番びっくりしたのは、自社のことを結構知っていることだった。これは推測だが、会社を辞める場合、大抵の人間はネガティブな意見を持っていて、その情報が流れているのではないかと思う。会社が悪いのかその人が悪いのか判断できない情報。

本当に雇いたいならそのCTOを連れてきてほしい。ネガティブなところだけでは判断できないでしょう。お金だけで心が満たされるとは限らない。と反論してみると彼はとたんに無口になった。プロであればここからが腕の見せ所だろう。彼は黙ったまましばらく僕を見つめ、こんな話をした。

「もし、今日が自分の人生最後の日だとしたら、今の会社に行きますか?」

どこかで聞いたことのあるような話だ。

*

会社に対するネガティブな意見を元に、イケイケの企業名を出し、役員をさも自分の友人のように語り、あなたにとっての楽園だと話す。これが最近のヘッドハンティングならとても残念だ。きっと「人財」が欲しいのではなくて、「人出」が欲しいのだろう。

逆に、最近の勉強会を見ていて思うのだが、自社の愚痴を話すエンジニアがすごく多い。勉強会によって企業間のアンオフィシャルな情報交換が当たり前になってきたからだろう。「会社を変えるのではなく会社を替える」みたいな論を聞くこともあるが、それはきっと言葉が足りない。

どんな企業でも課題はあるだろうし、誰でも諸手を上げて雇うほど世の中の景気は良くないし、世の中は甘くない。人材流動性の高まりは確かにあるが、正確に言うと「優秀な人材の流動性が高まっている」のだと思う。

ただ、こういった環境の変化を知ることは重要だと思うので継続的にチェックしていく必要を感じた。そして何よりも、自分自身についても知ることが重要だろう。定期的に自分に問いかけていく必要がある。

「あなたには価値がありますか?」