伊坂幸太郎と世界の終わり

感想おまちしてます!

グラスホッパー
ダ・ヴィンチの先月号かな?で伊坂幸太郎さんの特集をやっていたので、早速、GWの実家のBOOKOFFで探してみた。実家のBOOKOFFは単行本の品揃えが素晴らしいので、帰省のときに愛用しているのだ。
初めに読んだのが「グラスホッパー」。個人的には仮面ライダー的な話だと思っていたんだけど、内容はシュールで、殺し屋と一般人の話。とても入り組んだ話ではなく、微妙な絡み具合がとてもよかった。最期のすがすがしさもミステリーの終わりらしくいい感じ。「新鋭作家」っぽく、結構面白かったので、今は友達に貸している。
アヒルと鴨のコインロッカー
そして、たった今読み終えたのが「アヒルと鴨のコインロッカー」。初めは村上春樹っぽい感じがぷんぷんするのだけれど、「そのときは彼によろしく」に似た感じもする。「そのとき?」よりは内容がよかったし、物語の無常さが河崎によって透過されている感じだ。麗子さん超かっこいい。
伊坂さんの書く物語は、今までになかったような雰囲気を持っていて、ちょっと匂いの違った雰囲気がとてもよい。ふとした生活観と、ずれた価値観。現実と幻想。この微妙なハーモニーが本当になんとも。
希望を求めることができず、「こういうことがあったんだ」というような、現実にあった確かな出来事を話されるような文章。癖がある、ちょっと気になるキャラクター。 まだまだあふれてくる気がするので、しばらく伊坂さんの本を読み漁れそうな気がする。
読み終えた後に、普段の生活に戻る。ふとトイレの扉を出て、机の上にあるゴミを見つけ、それを手に玄関のゴミ箱へ向かう。
玄関にいつも使っているスリッパが片方だけない。
扉は開いている。誰かが持っていったのかな?なんて考えてみる。鍵のかかっていない扉を開けてみる。スリッパが片方だけ横になって落ちている。廊下にはこの世に誰もいないかのように静かだ。
伊坂幸太郎さんの物語を読んだあとだと、こんな出来事も物語に感じる。そう、こんな感じなのだ。