ひとり日和 – 青山七恵

感想おまちしてます!

ひとり日和
「世界に外も中も中もないのよ。この世は一つしかないでしょ」
第136回芥川賞受賞作。
久しぶりに本を本屋で買った。本屋で単行本を買うということは、とても贅沢なことなのだと思う。それでも、本屋に行くと面白そうな本が待ち受け、どこから手をつければいいのか悩み、最期に諦め、何も買わずに帰ってしまう。この辺が僕らしい。
「ひとり日和」は、20歳の女性の出会いを描いた作品だった。今までいた世界とは別の場所に向かう。確実にそこに2つの世界があるのだと思う。だれもがそういったものに憧れるのだと思うし、出て行く不安と期待に満ち溢れ、大抵の場合はその退屈さに辟易とする。
ある人には期待通りの世界だったりする。
主人公の知寿(ちず)はその中間にいるようだった。だからこそ、どちらの世界にもちょこっとだけ足を踏み入れ、試すように地面をたたく。納得するまでそれを繰り返し、その繰り返しを嫌になる。結局、彼女は「もういいか」と言わんばかりに、それが決まっているといわんばかりに世界へと踏み出す。
ちょうど今頃の季節に、ベッドの上で読むとちょうど「おさまる」本だった。