この講座では、スクリプトをつかって演算をしてみましょう。
演算してみよう

ここでは、ネコが数字をふたつきいて、それを足し算してしゃべるスクリプトをつくってみます。まずは、どうやったらいいか、自分で考えて作ってみましょう。プロジェクト名は「たしざんするネコ」です。

足し算は「演算」のなかにある「□ + □」をつかいます。足し算した結果をつかいまわしたいときは、変数にいれておくといいでしょう。

また、これまでにやってきた「演算」のなかにある「□ と □」をつかった文字をくっつける処理も、文字どうしの足し算といえます。数字いがいも演算できるのです。

「調べる」にある「□ と聞いて待つ」をつかうと、入力されたデータが「答え」にはいります。しかし、ふたつめの数字が入力されると、また「答え」にはいってしまい、ひとつめの数字が上書きされてきえてしまいます。だから、入力されたデータは、変数にいれておく必要があります。

もし、まちがえて、ひとつめに「いぬ」、ふたつめに「ねこ」と入力してしまったらどうなるでしょう? 「□ + □」は数字でしかうごかないので、計算がおこなわれず「0」になります。こういった入力間違いをなくすためには、入力チェック(入力の判定)をおこないます。
入力チェックしてみよう

「たしざんするネコ」に、入力チェックを追加して、さらによくしてみましょう。どういうチェックをすればよいでしょうか? まずは、自分で考えてつくってみましょう。

上の例では、「もし ~ なら」を2回つかって、「ひとつめのかず」と「ふたつめのかず」の入力チェックを追加しています。チェックする条件は、「入力されたデータが、数字かどうか?」ですね。スクラッチの場合、数字かどうかをチェックするコマンドがないので、自分でつくるか、スペックをきめるひつようがあります。上の例では、つぎのようなスペックをきめました。
- このスクリプトで入力できるデータは、「1から999までの数字」とする。
スペックをきめることで、スクリプトが安全に動作するようにしているのです。
さいごに、入力チェックしてだめだったときに、「ふたつめのかずが数字ではありません と言う」をおいています。こういった、「チェックに失敗したときの処理」を「エラー処理」といいます。エラー処理では「なぜチェックに失敗したのか?」をつかっている人におしえてあげる処理をいれておくとよいでしょう。
れんしゅうもんだい1: さくせいちゅう
れんしゅうもんだい1: 答え さくせいちゅう
とくべつもんだい1: ねこバーガー

ネコに注文できるスクリプトをつくります。注文はなんかいでもできますが、「0」を入力すると、「おかいけい」をおしえてくれます。
スペックは以下です。プロジェクト名は「ねこバーガー」です。
- ねこがメニューをおしえてくれます。
- 「1」を入力すると「ハンバーガー 100円」が「おかいけい」に足されます。「2」を入力すると「ポテト 50円」が「おかいけい」に足されます。「3」を入力すると「コーラ 30円」が「おかいけい」に足されます。
- 「0」が入力されると「おかいけいは □ 円です!」とネコがいいます。□には注文の合計金額がはいります。
- 入力する数字はぜんぶ半角数字にしてください。
とくべつもんだいの答えは「とくべつもんだい1: ねこバーガー」で100円で販売しています。ページの下にある「購入して続きをみる」へすすんでください。購入方法はこちらを参考にどうぞ。答えには、とくべつじょうほう(あたらしいコマンドや、ちょっとした技など)も書いています。
この講座で学んだこと
- 数字だけでなく、文字と文字をつなぐのも演算のひとつです。
- 入力チェックをすれば、スクリプトがきちんと動くデータかどうかチェックできるようになります。
- チェックに失敗したときの処理を、エラー処理といいます。
これまでの講座で、基本的なコマンドはひととおりつかったので、もういろんなスクリプトをつくれるはずです。いろんなおもしろいスクリプトを考えてみてください! つぎの講座からは、より難しいスクリプトを学んでいきます。
- 今回つくったプロジェクトは以下にあります。
- つぎの講座は「回転と座標をつかってみよう」です。
- まえの講座は「もしもをつかってみよう」でした。
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