スクラムイベントは「こなす」ではなく「噛みしめる」もの

「なんとなく」こなす会議 vs.「噛み締める」会議:真のリーダーシップと全員参加とは? ラグビーのスクラムに例えて解説! 左は「だめなれい」、テーマ:目的が不明確、ただ時間が過ぎる、特徴:リーダーシップ不足、全員不参加。右は「いいれい」、テーマ:目的が明確、全員が主体的に参加、特徴:リーダーシップが機能、全員参加。
目的と役割が明確な会議ほど、ラグビーチームのように全員が連携して成果へと進めるものです。

アジャイルコーチとしてたくさんのチームを見ていると、「こういうケースだとこうだよなぁ」みたいなものを知ることになる。これがいわゆる「経験」とか「引き出し」なのかもしれないが、多くのチームでやっていて自分は反対なプラクティスが「司会の持ち回り」だ。

司会の持ち回りをなぜダメだと思うか?

現場では大体以下のような流れになり・・・

  1. スクラムマスターがスクラムイベントの進行をチームに伝授する
  2. チームが慣れてきたので「持ち回りで司会をまわそう」となる
  3. やることを間違えないように、具体的な手順を残そうとしはじめる

結果的にこうなりがち。

  1. やるべきことをこなせてはいるが、いまいちうまくやれているかわからない。結果的にスクラムイベントが形骸化する

チーム自身でチーム運営をがんばるのはとてもいいことだ。チームがどういうふうに運営されているかを理解するために「持ち回り」でファシリテーションをやるのはいいアイデアかもしれない。

ただ、ファシリテーションという特殊スキルを、全員でできるようになる必要はない。むしろ、得意な人がやったほうが、いい時間を過ごせるのがファシリテーションの力だと言える。

たいていのチームに「ファシリテーションをきちんと学んだり、トレーニングを受けたことはあるか?」と聞いて手を上げる人は少ない。つまり、ファシリテーションそのものからトレーニングしなければならない。

そのトレーニングなくして、いきなりファシリテーションを試すのは、なかなか遠回りな選択だと思う。日本ファシリテーション協会の東京支部のページのような団体が定期的に講座を開いていたりもするので、まずは全員で受けてみたらいいと思う。

ではどうすればいいか?

仕事において、すべての出来事には意味があるはず。だから、朝礼の冒頭で「この朝礼は、情報を出し合ってみんなの情報をリフレッシュする場で、その情報を使って再計画する場です」といった説明を定期的に行う必要がある。新しいメンバーが増えたときなどがタイミングとして最適だ。

「なんかこなしているな?」と感じたら、本来の目的を話す。感じられるようにチームメンバーで神経を研ぎ澄ます。

スクラムイベントをチームで噛み締めながら進められるようになれば、スクラムに限らずどんなプロセスでもきっとうまくいく。

コメントをどうぞ

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。