
今年の登り納めは、自宅から近い百名山「丹沢山」です。近くの高台から見える山。でもせっかくなので、今回は蛭ヶ岳までの22キロを日帰りピストンで挑んでみました。結論を言うときつかったです。
丹波山から蛭ヶ岳へ

距離が長いので、念の為、日の出前から登り始めました。ヘッドライトを付けての登山は初めてですが、夜の山ってすげー怖い。
でも、陽が昇ってくると勇気が湧いてきます。

丹沢山ははじめの辛いバカ尾根を登りきれば、ずっと眺めのいい景色が続きます。
富士山が見える景色もいいけど、ゆるゆると顔を出した太陽が照らす森が美しかった。

足がプルプルになって登りきったバカ尾根。はじめは暗かったので帰りに全貌を知りましたが、2時間近くずっと登りはまじ辛い。ここでだいぶ足を使ってしまった。
塔ノ岳は本当に眺めのいい場所です。丹沢山には数人しかいなかったけど、たくさんの人が、富士山を眺めながらランチを楽しんでいました。
僕もこの風景を見ながらカップラーメンを食べましたが、あんまりピンとこず。多分、僕は、風景よりも、林や森の中を歩くほうが楽しい。そして、頂上までどれだけ短く行けるかというタイムアタックが好きなのだと思いました。とはいえトレイルランしたいとは思わないけど・・・。

丹沢山。休憩する場所が少ないです。

さて、まだ余力があるから蛭ヶ岳まで行くか。と眺めた蛭ヶ岳への道のり。この山の向こう側にさらに山がいくつかあり、一瞬心が折れそうになりました。

『日本百名山』で深田さんはこう書いていました。
ただ表尾根を歩くだけでなく、その奥深く入れば、山の規模は大きく複雑で、用意のその全貌をつかめない。
深田久弥 『日本百名山』より
塔ヶ岳も、丹沢山も、蛭ヶ岳も。なかなかたどり着けない。蛭ヶ岳への道のりも、エキサイトバイクのような起伏を4〜5ターン繰り返す辛さ。
はじめて富士山に登った時の辛さを久しぶりに感じました。
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その辛さから「もう蛭ヶ岳ピストンなんて言わないよ絶対」と思いましたが、帰り道に大量のカップラーメンを背負ってTシャツ短パンであるく亀仙人みたいなじいちゃんとすれ違い、その足を見るとキン肉マンみたいだったので、「俺なんてまだまだなんだな」と自分の小ささにがっかりしました。
今年は大きな怪我もなく無事に帰ってこれました。山の神、ありがとう。来年は関西より西の山全部を登りきりたいな。
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