
エンジニアが“使いたがる”タスク管理ソフトウェアLinearという記事を見つけました。そこには、カスタマイズが煩雑なJIRAと、中長期が見えにくいTrelloの間を狙った「エンジニアファーストな仕様」ですって!最高じゃないか!ということで試してみました。
Linearを使ってみる

Linearは去年の12月にリリースされたばかりのツールです。リリースの特集ページを見ると、プロダクトの哲学が垣間見えます。
- 開発者が次のレベルにすすむためのツール
- 一覧ビューでなんでもできちゃう操作性
- Qごとのロードマップ実装
- 100件のIssueを登録しても0.1秒で描画
などなど。SlackににたUIであり、Linear Methodのページには「Principles & practices」が書かれており、方法論としてのLinearが説明されています。
たかが、開発ツール。されどなんだか雰囲気に飲まれちゃう。
Linearを使ってみる

Linearに自分のスペースを作成すると、チュートリアルがはじまります。チュートリアルにはGitHub連携などもはいっており、それが完了すれば上記のような一覧ビューが表示されます。一覧ビューにもチュートリアルの続きとしてタスクが並んでいますね。

Cmd/Ctrl + K でCLIを使える。その他、使いやすいコマンド多数。スペース押しながらOnMouseでタスク詳細が見えたり、フィルターやViewも簡単切り替え。
Slack連携も可能(Slackからは/linearコマンドでタスク操作もできる)。GitHubやGitLab連携でPRやIssueと紐付けも可能。どういうときに、どういうステータスにしたいか?ワークフローの設定も簡単。Auto-closeやAuto-archiveなんてのものある。

Cyclesはイテレーション・スプリントに似た概念。ただし、リリースや機能に縛られることなく使えるため、スプリントが「ただの定例のタイミング」になってしまう現場でも大丈夫。もちろん、ほとんどの現場に存在する「期限」。Linearは期限のあるプロジェクトにも対応している。

もちろん、かんばん表示もできますよん。
開発のタスク管理に求めたいもの
個人的に開発用ツールが大好きです。JIRAも大好き。仕事柄、様々な開発現場にお邪魔しますが、、JIRAを使っている現場に共通するのは、みなさん使うだけでヒーヒーなっていて、使いこなせてなさそうな雰囲気です。
それでもJIRAを使う。使われる。もしかしたら、仕方なく使っている?なーんてね。
JIRAも数々の進化を遂げ、歴史を作ってきたから、Excelと同じ運命をたどり「一度も使われたことのない機能が4,000もある」なんて書かれてしまうのであれば忍びない。
でも、アジャイルな開発を体現してきたアトラシアンの主力プロダクトがこうなるとすれば、高生産性で作り続けること自体を考え直さないといけないのだろうなぁと考えてしまいますね。引き算も必要なのだろうか。
権限管理やワークフローまで求めるならJIRAは最強かもしれません。しかし、いまどきの開発の現場で最低限必要なのは
- プロダクトバックログが管理できること
- スプリントバックログが管理できること
- タスクが管理できること
- ロードマップ・マイルストーンが見えること
ぐらいじゃないかと思うのです。だから、個人的にタスク管理はRedmineぐらいで十分に感じています
しかし、Redmineを触ったときの以上の感動をしてしまったLinearはすごかった。「ほんと、機能はこれだけでいいんやけどなー」が詰まっていて、洗練されている。
これはすごいのがでてきた。